第百二十六話

【状態変化】

【観客席】

メタル「ちょ・・・ジェネラルさん粉々に吹き飛んじゃったよ!?」

カイ「ねぇ!大丈夫なの!?」

レスト「忘れたか。グラビティフィールド内では死なん。それにフィールドが残っているということはあいつが生きている証拠だ。」

カイ「あ、そうか・・・」

エルフィス「でもジェネラルさんは一体どうなったんだろう・・・」

ピンキー「見てればわかるよ。」

【グラビティフィールド】

ウィンド「さて・・・どこにいるかな・・・?」

(今の状態の僕を見つけるのは相当難しいですよ。)

ウィンド「ふっ・・やはり、爆破しない方がよかったかな・・」

(じゃあそろそろ行かせてもらいますよ。)

そう声が言い終わった瞬間、ウィンドはいきなり水の中に閉じ込められた。

ウィンド「ぐ・・・」

ウィンドを包んだ水の一部がジェネラルの顔になって、喋りだした。

ジェネラル「さて?このままどうするんですか?」

ウィンド「ガボゴボ・・・(喋れるわけがないだろ・・・)」

ジェネラル「・・・ですよねw氷結!」

ジェネラルはウィンドを中に入れたまま自分ごと凍った。

【観客席】

レスト「これが奴の能力、状態変化だ。」

エール「状態変化?」

エルフィス「状態変化って・・・あの気体、液体、固体のあれですか?」

レスト「ああ。奴は自分の体を好きな時に気体、液体、固体になることが出来る。しかも、気体なら酸素や二酸化炭素にもなれるし(まぁ他の奴に吸われるからいつもは窒素とかだが・・・)液体なら酸性、中性、アルカリ性好きなものになれる。」

メタル「便利な体・・・」

【グラビティフィールド】

ウィンド(凍らされたか・・・なら・・・溶かすまでだ!)

ジェネラル「そろそろ使ってくる頃ですかね・・・っ・・!」

今まで凍っていたジェネラルの体がいきなりとけ始めた。

ウィンド「炎風刃(えんふうじん)・・・」

ジェネラル「やっぱり使ってきましたね・・・」

ウィンド「このまま終わってたまるか。このまま行くぞ!」

ウィンドは、氷が溶けて、液体になったジェネラルに熱を持った双剣を突き刺した。

ジェネラル「ぐぅ・・・!」

ジェネラルは指された所から蒸発していった。

ウィンド「お前は自分で姿を変えることが出来ても、熱や冷たさで変わっているわけではないからな。無理やり変えられるとどうしてもダメージを喰らってしまう。」

(ふふ・・・あきらかに説明口調ですよ・・・)

ジェネラルは、すべてが蒸発して気体になってしまった。

(じゃあ・・・これならどうです?)

ジェネラルは体を二酸化炭素に変え、さらに周りの二酸化炭素を集めて・・・

ウィンド「・・そうきたか・・・」

ジェネラルが元の姿(一応固体に分類される。)に戻ると、大量に二酸化炭素を集めて、自分の体に取り込んだため、ジェネラルはとても巨大になっていた。

ジェネラル「そろそろ決めましょうか。」

ウィンド「でかさだけが強さじゃないぞ・・・!」

このページについて
掲載号
週刊チャオ第250号
ページ番号
133 / 229
この作品について
タイトル
バトルプログラム
作者
銀音(銀鉄,マスター)
初回掲載
週刊チャオ第202号
最終掲載
週刊チャオ第328号
連載期間
約2年5ヵ月1日