第百十七話
【四天王苦戦?悪のオーラ?】
司会者「第十一回戦!シャイド選手VSブラスト選手!!」
ブラスト「ようやく俺の番か・・・」
ブラストは手をパキパキと鳴らしながら出てきた。
そしてシャイドは・・・
シャイド「・・・」
無言で出てくる、が・・・
ブラスト(こいつ・・・すげぇ殺気だ・・)
【観客席】
ウィンド「あのシャイドとかいう奴は・・・」
ジェネラル「前に攻めてきた盗賊団のボスでしたよね?」
ウィンド「とてつもない数の盗賊団が侵入してくるから名前は覚えてないがな。」
ジェネラル「でも・・あいつ、あんなに殺気や邪念が出てましたか?」
ウィンド「いや、それだけじゃない。何か・・闇のオーラのようなものを感じる・・」
【ドーム中央】
司会者「では・・始め!!」
二人「グラビティフィールドオープン!バトル!」
【グラビティフィールド】
ブラスト「お前が今どんな状況か知らんが、かまわず倒させてもらうぜ。」
ブラストは一瞬でシャイドの前まで来た。
しかし何も武器を持っていない。
ブラスト「でりゃぁぁぁぁ!!!」
ブラストは、そのまま思いっきり拳をシャイドに向けて放った。
シャイド「・・・」
シャイドはそれを無言でかわした。
壁にブラストのパンチが炸裂し、壁には巨大なクレーターが出来た。
ブラスト「何!?」
【観客席】
カイ「な・・なんて威力だ・・・」
レスト「奴はおそらく、格闘家だろう。」
エルフィス「聞いたことがあります。格闘家はTBPを装着していながらも、武器を一切使わず自分の体一つで敵を倒す人たちのことを言うんですよね?」
レスト「ああ。それに格闘家になるには素質がいるため、そんなに多くはないんだ。」
メタル「へぇ~・・・」
カイ「でもあんなに速いパンチをかわすあいつもすごいよね~」
エルフィス「確かに・・・」
レスト「・・・」
レストはシャイドを見つめながら何かを考えている。
メタル「どうしたの?」
レスト「いや、奴からは妙に邪念や殺気などが感じられるんだ。」
メタル「邪念や殺気・・・」
レスト「・・・・もしかしたら・・・」
【グラビティフィールド】
シャイド「・・・はぁっ!」
シャイドはブラストにパンチを繰り出した。
ブラスト「おっと!」
ブラストは軽く避けた。
シャイド「・・ちっ・・」
ブラスト「こいつ・・前は斧使ってたのに・・・何故拳で・・?」
シャイド「・・お前には考えたってわかりやしない。」
ブラスト「何だと!?」
シャイド「今の俺のことを・・お前は絶対にわからないさ・・」