第百十八話
【邪念、殺気、オンネーン?】
何かがおかしいシャイドとごく普通の(何)ブラストの対戦。
ブラスト「おりゃ!おりゃ!おりゃぁ!!」
ブラストは、パンチ、キック、アッパーと、うまくコンボを繋げているが、シャイドはすべて避けている。
ブラスト(何なんだ・・こいつは・・前回戦った時は・・・)
【グラビティフィールド(前回のシャイドVSブラスト戦時の)】
シャイド「いくz・・」
ブラスト「どりゃぁぁぁ!!!」
バキィ!(拳がちょくった音
シャイド「ドウハァ!?」
シャイド気絶によりバトル終了。
【グラビティフィールド(現在)】
ブラスト(だったのに・・・)
シャイド「こっちもそろそろいくぜ・・」
シャイドは突然蹴りかかってきた。
ブラスト「うおっ!」
ブラストは空中で防御体制をとり、攻撃を防御した。
ブラストは蹴りの勢いで地面に落ちるが、すぐに体制を立て直し、うまく着地した。
シャイド(今だ!)
そこでシャイドはブラストを蹴った勢いで後ろに跳ね上がっていた。
そこから足をブラストに向けて構え、そのまますごい勢いで突っ込んできた。
ブラスト「なっ・・空中で何であんな勢いを!?」
シャイド「喰らえ!槍弾脚(そうだんきゃく)!!」
シャイドの足は鋭い槍のようにブラストに突っ込んだ。
ブラスト「ちっ・・破気装拳(はきそうけん)!!」
ブラストは、気を腕に溜め、ものすごいスピードで、拳を前に突き出した。
その拳は、ソウルナックルによく似ている。
シャイドの足と、ブラストの拳がぶつかり合い、押し合いになった。
ブラスト(押し合いなら奴は槍弾脚で足が地面についてないからしだいに勢いが失われて最後には俺の拳が勝つはずだ!)
だがシャイドの勢いはいっこうに収まらない。
ブラスト「こいつ・・なんで勢いがなくならねぇ!?」
シャイド「教えてやろうか?この勢いの秘密を。」
そういってシャイドはニヤッ、と笑った。
シャイド「俺はな、風魔法ウィンドの力で手から風を出しているんだ。」
ブラスト「何!?そうか・・だから勢いが失われなかった・・と・・」
シャイド「その通りだ。それから・・・」
ブラストの拳が押される。
シャイド「お喋りなんてしてる暇はあるのか?」
ブラスト「ぐっ・・それは・・テメェも・・だろう?」
ブラストがシャイドを押し返す。
シャイド「ぐっ・・・」
シャイドは手からだす風を増やした。
ブラストはこんな状況であっても、集中して、腕に送り込む気の量を増やしている。
お互い一歩も譲らない。
だが、突然シャイドの勢いが引き始めた。
シャイド「ぐっ・・・魔法を使いすぎたか・・」
ブラスト「もらった!」
ブラストはその隙をついて、シャイドを思いっきり吹き飛ばした。
シャイドはその勢いで壁に激突した。
ブラスト「とどめだ!!」
ブラストはシャイドに向かって走り出した。
ブラスト「はぁぁぁぁ・・・・魂気衝波拳(こんきしょうはけん)!!」
ブラストの拳は強大な気をまとい、勢いをつけてシャイドを殴りつけた。
ブラストが殴った場所は、吹き飛んで、跡形もなくなった。
唯一残っているのは気絶したシャイドだけであった・・・
【ドーム中央】
司会者「勝者!マァワカッテタケド・・(ボソッ)ブラスト選手!」
【観客席】
ピンキー「流石四天王だね。あたいらよりも何倍も強いよ。」
レスト「だが、ずいぶんと苦戦していたようにも見えたが?」
エール「ですよね・・」
エルフィス「あら?あ・・あれは!!」」
なんと気絶したシャイドから紫色の霊体が現れた。
司会者「な・・なんだ!?」
レスト「やばい!誰かに取り付くかもしれん!」
ピンキー「えっ!?えっ!?どういうこと!?」
エルフィス「詳しい話は後でします!!」
カイ「みなさん!その霊体に近づかないで下さい!!」
だが、カイ達の声はドーム全員の声でかき消されている。
そこでカイは、観客席からドーム中央まで駆け下りた。
そして司会者に近づき、マイクを奪って出せる限りの大きな声で叫んだ!!
カイ「みなさん!この霊体はみなさんに取り付きます!!ですがパニックにならないで!!落ち着いてすみやかに避難するようお願いします!!」
ピンキー「流石ね~あの子♪」
メタル「そんなこと言ってないで!僕らも早く逃げないと!」
エルフィス「待って!司会者さんやブラストさんはどうするの!?それにカイもまだ戻ってきてないし・・・」
レスト「奴はもうシャイドを持って避難したぞ。」
エルフィス「え・・・?」
ブラストは司会者を担いで、カイはシャイドを担いで、すでに避難していた。
エルフィス「じゃ・・じゃあ早く行きましょ!!」
メタル「うん!」
レスト「・・何かを忘れているような気もするが・・気のせいかな・・?」
その頃・・・
バース「なんだなんだ!?」(←忘れ物一号
プロット「何が起こっているんでしょうか!?」(←忘れ物二号