第百十六話
【影薄VS荒れくれ馬鹿】
【観客席】
ユーレ「行ってきまーす。」
フロォー「行ってらっしゃーい。」
ライド「ガルド・・か・・」
レイ「どうした?」
ライド「いや、どっかで聞いた名前だなぁと思って・・・」
カザフ「奴は以前俺達のアジトに攻め込んできたウィスカイーグル団の副団長だ。」
ライド「そうだ!!そいつだ!!」
レイ「まてよ・・確か団長は・・・」
カザフ「次のシャイドだ。」
ライド「四天王と当たってら。」
レイ「運のない奴だな。」
カザフ「ああ。俺に歯が立たない奴が四天王に勝てる確率など限りなく0に近い。」
ルゥ「そろそろ・・はじまるよ・・・」
ライド「お前は喋るな。やばいんだぞ。」
ルゥ「うん・・」
レイ「まぁ大分回復してきたがな。」
【ドーム中央】
司会者「第十回戦ユーレ選手VSガルド選手!!」
ユーレ「君が相手か・・・」
ガルド「んあ?お前俺を知ってんのかぁ?」
ユーレ「え・・?この前アジトに攻めてきた・・・」
ガルド「あ~・・・グールェだっけ?」
ユーレ「さっき司会者がユーレって言ったばっかだろうがぁ!!」
ガルド「あ、そういやそうだな・・・ん?攻めたとこ?・・・てめぇ!!スタークルー盗賊団の奴かぁ!!あそこの奴は全員ぶっ殺す!!覚悟しやがれカス野郎!!」
ユーレ(うわぁ~すごい豹変振り・・・)
二人「グラビティフィールドオープン!バトル!!」
【グラビティフィールド】
ユーレ「ダークガン五連発!!」
人魂の弾が五発動時に出る。
ガルド「ぶった斬るぅ!!」
ガルドは剣をだし、人魂を二匹斬った。
残りの三匹はユーレの指示でなんとか避けた。
ユーレ「ゴーストアタック!!」
人魂が一気にガルドに向かって突撃した。
ガルド「ふん!こんなもん!」
そういってガルドは剣を構えた。
ユーレ「まさか斬るつもり!?」
人魂はそのまま突っ込んで行く。
ガルド「きええええええええええええええええ!!!!!!!」
ズバッ!
・・・剣は見事にタイミングが合わず空振りして人魂は全部ガルドに直撃した。
ガルド「グハァッ!!」
ユーレ「・・・馬鹿だ・・・」
ガルド「てんめぇ・・ぶっ殺ぉす!!」
ユーレ「逆ギレェェェェェ!!!?」
ガルド「死ね死ね死ね死ね死ねぇぇぇ!!!!」
ガルドは剣を振り回しながらユーレを追っかけてくる。
だがソニックチャオに追いつけるわけがなく、どんどん距離が離されていった。
ユーレ(今だ!)
ユーレはそのまま後ろに振り返った。
ガルド「観念したかぁ!?」
ユーレ「まさか!!」
そういってユーレは斧を取り出した。
ユーレ「飛べぇブラックトマホーク!!!」
そういって、ユーレはガルドに向かって斧をブーメランのように投げた。
ガルド「んなもん効くかぁ!!」
ガルドは剣で斧を上に弾いた。
ガルド「んぁ?奴がいねぇ!!?」
ガルドが斧に気を取られてるうちにユーレはいなくなっていた。
ガルド「ど・・どこだぁ!?」
ユーレ「ここさ!」
ユーレはなんといつのまにか斧の上にいて、上から槍を構えて落ちてきた。
ガルド「何ィィィィィィィィ!!!!?」
ユーレ「喰らえ!ストームランサー!!」
ユーレは回転しながらガルドの上に落ちてきた。
しかも下に向かって槍を何度も突きながら。
ガルドには、まるでたくさんの槍が落ちてくるような感じだった。
ガルド「どわぁぁぁぁぁ!!!」
ユーレ「いけぇぇぇぇ!!!」
ユーレがガルドの上に落ちて、ガルドは何度も槍で突かれながら気絶した。
【ドーム中央】
司会者「勝者!ユーレ選手!!」
ライド「よくやったぞユーレ!!」
フロォー「勝利おめでとう!!」
レイ「これで奴らもしばらくおとなしくなるだろうな。」
カザフ「いや、奴は副団長に過ぎない。シャイドを叩かないと意味がない。」
ライド「・・・やっぱり?」