第百十四話
【脅威の召喚獣】
ロックゴーレム「ゴオオオオォォォォォ!!!!」
エルフィス「召還魔法まで使えるなんて・・・!」
【観客席】
カイ「召還魔法!?」
レスト「まずいな・・召還魔法は杖があっても相当な修行をしないと使えない。今のエルフィスが使用することはできない。」
メタル「そんな・・・」
バース「なにか勝てる方法はないのか!?」
レスト「術者を倒す、もしくは強力な魔法や、同じように召喚獣で対抗するしか・・」
プロット「ロックゴーレムは岩の召喚獣の中では中級あたりです。超級魔法ならなんとか出来ると思いますが・・・」
バース「ビッグバンを連発なんかしたら体力がなくなってぶっ倒れるのが落ちだな。」
メタル「そんな・・・」
カイ「エルフィス・・・」
【グラビティフィールド】
ルゥ「ふふふ・・・これは予想してなかったでしょ?」
エルフィス「いや・・・予想は出来た。今回の戦いで杖を出したってことは、前の戦いの後で杖を作った。もしくは前からあったの二つに絞られる。もし前からあったなら召喚獣は使えるはずよ。でも使ってくるとは思いもしなかったわ・・・」
ルゥ「君には対抗する魔法はビッグバンぐらいしかない。でもあれは超級魔法。対抗できても君の体力が持つかどうか・・ま、これで僕の勝ちは決まりだね♪行け!ロックゴーレム!!」
ロックゴーレム「ゴォォォォオオオオオ!!!!」
ロックゴーレムの巨大な拳がエルフィスに向かって落とされた。
だがエルフィスはすぐに避けた。
ロックゴーレムの拳は大きな音を立てて地面に直撃した。
その拳を上げると、その下には巨大なクレーターが出来ていた。
エルフィス(あんなの喰らったらひとたまりもないわ!)
ロックゴーレムの次の拳が来る。
エルフィス「よし、なら・・」
エルフィスはまた拳を避けて、遠くに離れた。
そして拳が地面に落ちた瞬間全速力で走り、ロックゴーレムの腕に飛び乗った。
ルゥ「何!?」
ロックゴーレム「ゴァ?」
ロックゴーレムは、腕に乗ったエルフィスを振り落とそうとするが、しっかり掴んでいて、離さない。
それどころか、振り落とされそうだというのにどんどん上に登って行く。
そして肩まで登った時!
ロックゴーレム「ゴァァァァ!!!」
ロックゴーレムは、エルフィスを思いっきり叩こうと、手のひらをエルフィスの上に上げた。
エルフィス(来た!!)
エルフィスはそのまま顔の下まで走った。
ルゥ「(まさか!!)やめろ!!ロックゴーレム!!」
だがロックゴーレムは思いっきり手を下に落とし、自分の顔を叩いてしまった。
エルフィス「やった!」
ロックゴーレムの顔は、すこし欠けてしまった。
そしてそのかけた部分にエルフィスがのって。
エルフィス「燃え盛る炎よ、悪を焼き尽くす紅蓮の炎となれ!!」
ルゥ「くっ、攻撃できない!!」
エルフィス「吹き飛べ!!ビッグバン!!」
エルフィスの腕から炎の塊が飛び、ロックゴーレムに直撃して大爆発を起こした。
その爆発で、ロックゴーレムの頭は吹き飛び、エルフィスも爆風で飛ばされた。
エルフィス「やった・・!」
ルゥ「くっ・・・」
エルフィスは、地面にうまく着地して、ルゥの前に来た。
ルゥ「よく・・考えた・・ね。さすが・・に・・・そう来ると・・・は思わ・・なかっ・・た・・・・よ・・」
エルフィス「もう喋らない方がいいわよ。召喚獣は消滅と同時に大量の体力を奪っていくから。」
ルゥ「ふふ・・・そう・・だ・・ね・・・・・・また・・・負け・・か・・・」
そういってルゥは倒れた。
【ドーム中央】
司会者「勝者!エルフィス選手!!」
ワーワー!!ぃやったぁーー!!(注:←ぃやったー!!はカイです。
【観客席】
エルフィス「ふぅ・・・」
カイ「やったねエルフィス!」
エルフィス「うん!(ニコ」
バース(ヒソヒソ)「熱いねぇ・・・(ニヤニヤ」
プロット(ヒソヒソ)「ですね。(ニヤニヤ」
レスト「・・・・」
メタル「・・・何が?(←未だに気づかない。」
???1「勝利おめでとう!エルフィス!」
???2「強くなったわね、召喚獣を倒しちゃうなんて。」
カイ「・・・誰?」
エルフィス「ピンキーさんと・・・エール君・・?」
ピンキー「久しぶりね。エルフィス。」