第29話 接着剤でやられた奴の復讐

煙の中・・・フィールド上にいたのはマッドメア一匹。

ジーノはどこへいったのか・・・

マッドメアは接着剤をはがした。

「ぐっ・・・はぁ・・・ヤツは・・・」

マッドメアは立ち上がった。次の瞬間、背後に殺気を感じる。

マッドメアは振り向いた。だが誰もいない。

「どこだ・・・!?」

まだ生きていることはわかっていた。

今度は左のほうから声がした。

「どうやらまだ俺はあの力を制御できないな・・・」

そっちを振り向くが、誰もいない。

次の瞬間、耳もとで声をした。

「そっちで俺を探しても無駄だ。俺はここにいる」

振り向く前にマッドメアは背中から思い切り蹴飛ばされた。

「なっ!?」

立ち上がる前に今度は頭を殴られる。

倒れたところをさらに蹴飛ばされ、マッドメアは吹っ飛ぶ。

「がっ!・・・一体・・・?」

「俺は・・・ここだよ」

声はするが姿は見えない。

「まさか・・・透明チャオか?」

マッドメアは声がしたほうに訊く。

「・・・違うな。お前が遅いだけだ」

次の瞬間、背後に殺気を感じとったマッドメアは背後に剣できりつける。

そこに鉄と鉄がぶつかりあう音を感じた。

「なるほど」

マッドメアも理解できた。

「なら俺も本気でいくか」

今度は左に気配を感じる。マッドメアは感じることがうまい。

「ナイトメアイリュージョン!」

次の瞬間、周りが暗闇に包まれ、フィールド全体・・・空中も揺れた。

そこで・・・ジーノが姿を現した。

完全な紫のライトカオスだった。

「ヴェイ=ソ!」

マッドメアが叫んだ次の瞬間、光より速い速さでものすごい光がジーノを包み・・・

大爆発を起こした。

そして・・・今度こそ・・・ジーノは敗れ、マッドメアがただ一人立っていた。

「少しは・・・楽しませたからな・・・生かしておくぞ」

マッドメアはそれだけ言うと、フィールドを後にした。

マッドメア準決勝進出!

このページについて
掲載号
週刊チャオ第175号
ページ番号
31 / 34
この作品について
タイトル
青き鳥の旅
作者
ブラックス(T・K,クリムゾル)
初回掲載
週刊チャオ第127号
最終掲載
週刊チャオ第175号
連載期間
約11ヵ月17日