第28話 二匹のチャオ

アラスジ!

ブルーイ達が参加した大会は今2回戦がおこなわれ、ブルーイとフェリルが今のところ勝っている。次はジーノVSマッドメア・・・

(ちなみに前作はHPクリック)


会場ではこの日の最終試合の準備が進められていた。

またまたロッカールーム

また通信機を持っているマッドメア。

「俺の試合が近付いてきた。『青き鳥』も勝ち抜いた。北の覇者というジーノを潰すのが楽しみだよ・・・何?レアナ?ヤツは負けたさ。残りは俺だけだ・・・」

通信をきる。今度は地面にたたきつけた。

「くっ。楽しい試合にしてくれるんだろうなジーノ・・・!」

マッドメアはフィールドへ向かう。が、後ろから声をかけられた。

「待テヨ。まっどめあ。オマエ、コノ俺様トアッテ生キテラレルトデモ?」

レギオンだ。かぎづめをマッドメアにむける。

「悪いが試合がはじまる・・・あと・・・」

マッドメアはレギオンに背をむける。

「俺も今度お前に会ったら殺す」

そういうとレギオンのほうに右腕をむけ、波動を発射した。

背後で轟音とともに足音が去る音がした。


そして・・・・

すでにジーノが待ち構えていた。

「マッドメア・・・か」

ジーノが喋る。

「フン・・・貴様も殺す。俺の目的は『青き鳥』・・・」

マッドメアは観客席を睨む。

「・・・ブルーイか・・・」

「ああ・・・悪いがお前には死んでもらう。だが楽しい試合にしてくれれば・・・」

ジーノは手でマッドメアを制した。

「別に悪くない。これは大会だ・・・それに強い者に負けても後悔はせん」


「スタートじゃヴォケ度もおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

審判のいかれた声が響き渡る。

二匹ともとまっている。

「・・・考えは同じか」

マッドメアが笑う。

「動いたほうが負けというときもあるからな・・・」

ジーノもフードのしたから笑う。

そしてジーノが動いた。

「さて、まずは・・・これだ」

ジーノの両腕から何かが飛び出した。それはマッドメアの足にはりつく。

「なんだこれは・・・」

マッドメアははがそうとするがはがれない。

「ん?瞬間接着剤」

・・・その場に沈黙が流れた。

「・・・あっさり言うか?普通・・・ダークエッジ」

マッドメアは簡単にはがした。だがまた飛んできた

「きっ、貴様!」

何個も何個もとんでくる。

どんどんマッドメアに貼りつく。

ベチャっ ベチャ

まだまだ貼りつく。

ついにマッドメアの体は瞬間接着剤で覆われてしまった。

「ひはま~!ふるへんほ!(貴様~!許せんぞ~!)」

マッドメアはじたばたもがくが何もできない。

「これこそ世界最強のハメ技」

ジーノはニヤリと笑う。

「ってことで」

ジーノは右腕に光のエネルギーをためた。

「お前がもがいている間に俺はチャージだ」

20分後

「むおおおぉおぉぉぉぉ!」

やっとマッドメアは喋れるようになった。そこにまた接着剤がとぶ。

「ぶ」

マッドメアがわめく。

30分後にジーノのエネルギーがたまった。

「じゃあこれで終わりか?」

ジーノがマッドメアに言う。

「ふざけるな!俺は『青き鳥』をたお ぶっ!」

また接着剤がとんできた。

「アポカリプスボム!!!」

ジーノは特大のエネルギー弾をマッドメアに向かって放った。

次の瞬間、会場はメチャメチャに吹き飛び、スタジアムの屋根はふきとび、審判は飛んだが吹っ飛んだ。

そして・・・

フィールドにはただ一匹・・・マッドメアがぼろぼろな姿でまだ接着剤がついていたもがいていた。

ジーノはどこへいったのか・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第175号
ページ番号
30 / 34
この作品について
タイトル
青き鳥の旅
作者
ブラックス(T・K,クリムゾル)
初回掲載
週刊チャオ第127号
最終掲載
週刊チャオ第175号
連載期間
約11ヵ月17日