第20話 1回戦 シリスの死闘<後編>
両者体力が限界に近くなってきた。
二匹とももう突撃する。
「はやく終わらす!そして寝る!」
シリスが叫ぶ。そして、ものすごい速さで剣で攻撃をくりだす。
レアナも今までにはないようなスピードでどんどん薙刀で攻撃する。
剣がぶつかり合う。
そして、レアナはくるくる回転しながら後ろに後退する。
シリスはそれを追っていた。
次の瞬間、レアナは回転、後退しながらシリスの足を切りつけてきた。
一瞬だが、シリスのバランスが崩れる。
そこをレアナは見逃さなかった。
「今度こそ終わり!紅炎乱舞!」
しかし、シリスも負けるわけにはいかない、という意志がある。
うまく、刃じゃない部分をはじく。
そしてレアナの薙刀をもっているほうの手を蹴った。
「うっ!」
レアナがうめき、手から薙刀が落ちる。
「しまっ
そう思う前に、すでにシリスは剣を突きつけていた。
「私の勝ちよ・・・降参しなさい!」
会場が静かになるw
「そう・・・ね・・・もう勝ち目はない。負けたわ」
レアナは負けを認め、微笑んだ。
「また・・・勝負しましょ。その時は負けないわ」
レアナは薙刀を拾い、背をむける。そして退場していく姿をずっとシリスは見ていた。
こうしてシリスvsレアナの死闘は幕をとじた。