第9話 他の勇者との出会い
夜で起こったことを、朝、フロウはブルーイとシリスに伝えた。
「ハーーーーーーン!!!????まいね~むいずび~えむ!?なんだそいつ?」
いきなりブルーイは逝っている(ぉ
「で、そいつが襲ってきたわけか。何の目的だろ」
戻った(ぇ
「・・・わからん。少し技を放った後に・・・し~ゆ~といって消えた」
「とにかく、兄さん大丈夫なの?」
シリスはフロウの体を確認している。
「俺は何の怪我もしていない。シリス、お前はどうなんだ?」
「ぎくっ!!!!」
なんなんだろうか(謎
「ぎくって・・・一晩寝れば治るって言ってたジャン」
と、ブルーイ。またぎくっ!とシリスが。
フロウがため息をついた。
「悪いがこれ以上、休んではいられない。行くぞ」
そういうと、返事もまたずにフロウは歩きはじめた。ブルーイも続く。
「え~・・・ちょっと・・・」
シリスもあわてて後を追う。
「悪口はきかねぇんだYO!!!!わかったかYO!!」
普通の人ならこれがブルーイの発言だと思うはず。
なんとフロウの発言。ブルーイと一緒にいるせいで頭が少しおかしくなったか。
シリスとブルーイがぽかんと口をあけている。
「ァ」
フロウが自ら恥をかいた事を知ったのは10秒後だった。
20分後
「疲れた~」
と、シリス。
「俺も~」
と、ブルーイ。
「フン・・・情けない・・・俺も疲れたが」
と、フロウ。結局ここで5分くらい休憩することにした。
「これからどこへいく?」
ブルーイがフロウに訊いた。
「・・・もちろん、ルーズタウン」
フロウ得意の光速返答。
「その最短ルートは・・・・?」
「パレットタウンっていうところへいけばいい」
「負けたよフロウ」
「ふん、貴様が勝つには10年速い」
いつの間にか早口言葉勝負になっていた(ぉぃ
その時・・・
ものすごい風がふき、ユニコーンが目の前に来て、止まった。
「何事じゃああああぁぁぁぁぁぁぁ!」
ブルーイが叫ぶ。
ブルーイは二匹を見ると・・・すでに武器を構えていた。
えっ?えっ?と思って、皆の視線を辿ってみると・・・二匹のチャオがいた。
一匹は、紺色の色をしたダークヒコウチャオ。
もう一匹は、ユニコーンにのっている、水色の、ヒーローハシリチャオ。
「誰だ・・・?」
フロウが訊く。
ヒーローハシリチャオが口を開いた。
「貴方達とやる気はない。私の名前はフェリル。貴方達と多分・・・同じ目的を持つチャオよ」
フロウがぴくりと動いた。ブルーイとシリスは動かない。
今度はダークヒコウチャオ。
「・・・ルーズタウンの救出だ。・・・違うか?後、俺の名前はクロフォードだ」
今度はシリスが動いた。
「同じ目的ね」
シリスが言う。フロウも頷く。
「えぇ・・・私達はジュエルリバーから来た。後、このユニコーンは召喚獣・フェルネイドよ」
フェリルがユニコーンから降りて、シリス達に近づこうとした。
「来るな」
冷たい声が響き渡った。誰もが目を丸くした。
言ったのはブルーイで、フェリルをぎらぎら睨んでいた。
「何?」
「それぐらいの説明で信用できるか。君はヒーローでも彼はダークじゃないか」
ブルーイはクロフォードを指差した。今度はクロフォードがブルーイを睨んだ。
「俺はそんな凶悪なダークチャオじゃない。・・・そっちのダークチャオと同じだな」
そしてフロウとクロフォードが動いた。
あっという間にフロウがクロフォードに近づき首に剣をつきたてた。後何ミリかのところだった。
「同じにするな」
フロウが唸る。
「・・・くくっ。面白い・・・面白い生き物だな君たちは」
クロフォードがブルーイたちに言った。今度は皆がキレタ(フェリルを除いて。
「そんな文句があるなら・・・俺と勝負しろっ!」
ブルーイが叫んだ。その言葉にクロフォードは笑う。
「俺はかまわないが・・・いいんだな?本当に」
「ああ・・勝ったら・・・組めよ」
「おぅよ」
ブルーイはマジになった。