第7話 ???サイド もう1組の勇者
主人公達がいる所から遠くはない、とある草原を、二匹のチャオがいた。一匹は歩きで、もう一匹は何かに乗っている。
「・・・なぁ」
歩いてるチャオがもう一匹のチャオに喋りかける。
こちらはダークヒコウチャオ・♂みたいだ。
「何?」
もう一匹のチャオが静かな草原の中で、返事をした。
このチャオはヒーローハシリチャオ・♀みたいだ。
「俺たちのほかに・・・もう一組、例の場所にいく・・というのは本当なのか?」
♂が訊く
「ええ・・・そうみたいよ・・・三匹いるらしいわ・・・」
♀がまた返事。
「貴方はそのチャオ達と組むことは反対してるわけ?クロフォード」
どうやら♂チャオはクロフォードという名らしい。
「ああ、そうだ。よわいやつと組んでもしょうがないだろ?」
例の三匹というのはお気づきであろう。ブルーイ、シリス、フロウの事だ。
「でも組まないとこの世界は崩壊するって、長老様が・・・」
「長老?あいつの言う事は確かによくあたるが、俺は信じない。君は信じるのか?フェリル」
♀チャオはフェリルという名らしい。そして、これと同時に・・・乗ってるものは、ユニコーンのフェルネイドという名の生物である。
「・・・ええ」
フェリルがつぶやく。
「・・・まぁ・・・あの大会にでれば、実力は調べられるかもしれないな」
クロフォードがフェリルに顔をむけて言う。
「多分・・でると思うわ・・・後ちょっとね」
フェリルがフェルネイドのスピードをあげた。
「・・・そうだな・・・」
そういうと、クロフォードは神速のツバサを羽ばたかせ、ブルーイやライーザと並ぶスピードで、フェルネイドのスピードでついていった。
「どっちにしろ、その三匹とは会うことになるんだろう?」
クロフォードが訊く。
「ええ・・・絶対・・・そうなるわね」
フェリルが返答する。
二匹は森の中へ入る。
そしてしばらくたつと、森の木が揺れ、二匹は森の中を猛スピードで駆けていった。
そして・・・そこには何も見えなくなった。