第2話 恐怖
盗賊達に勝利した、ブルーイ一行・・・
伸びている盗賊の紋章を見た。
太陽マーク。太陽の形の中に月がある。
「ムーンサン・・・」
ブルーイは呟いた。
「知ってるの?」
シリスがたずねる。
「俺の兄さん、姉さんを殺した集団だ。ずっと追ってたんだが・・・まさかこいつらとは」
「お前の家族を殺した集団にしては弱すぎたな。おそらくしたっぱのしたっぱだろう」
フロウが長い言葉を言った。
「でも兄さんアサシンってやつ・・・」
シリスは変だな~と思ってるらしい。
「・・・アサシンの事か。あいつは昔からの付き合いだ。においでわかる。みかんのにおいだったからな。アサシンだとわかった」
フロウが微笑する。
「アサシンってそんなにみかん好きなのか・・・」
何故かブルーイは感心していた。感心したほうがおかしい。
「じゃあ、私達がいく所は『ムーンサン』の支配下になってるのかな?」
シリスが二匹に聞く。
ブルーイ「さぁ?王は何もいってなかったよ」
フロウ 「わからん」
ハモって聞こえなかったwシリスには「さか?王らんもなかったよ」と聞こえた。変だ。
その時、ブルーイ一行は前へ前へと進んでいたのだが、やがてチャオが現れた。コートを着ている
そのチャオはブルーイたちを見つけた瞬間、ナイフを投げつけてきた。
ブルーイは全て弾く。
「おい!何様のつもりだよ!」
ブルーイが怒鳴る。
「馬鹿が。攻撃してくるだけで何を言ってるかわかるだろうが」
そういうとチャオはコートを脱ぎ捨てた。
「!!??」
フロウまでもが驚きを隠せなかった。
そのチャオはブルーイそっくりのナイツチャオだった。
「ニセモノ!」
ブルーイがわめいた。
ブルーイは体の色は青いく、羽は緑だが、フェイク(ぉ)の色は紫だった。羽の色は黄色だ。
「わわわわわ、ててて、てめぇ、名前はなんていうんだ!」
「聞く方が先にいうものだ」
あわててるブルーイに比べて、ものすごく冷静。だがフロウとはタイプが少し違う。
というかフロウは残酷な部分あるし。
「う・・・お、俺はブルーイだ!ほら言ったぞ!おおお、お前のなまれ・・・じゃない!名前は!?」
「落ち着いて、ブルーイ」
シリスがなんとか落ち着かそうとしている。が、無駄だ。
「ほっとけ、シリス」
フロウが自分は関係なしのような言い方をしている。
「兄さん・・・でも・・・」
シリスは納得しない。
だがフロウは何も言わなかった。
「僕の名前はライーザ」
フェイクのブルーイ、つまリライーザは名前だけを明かした。
「お前も『ムーンサン』の一員かぁ!!!」
ブルーイはいますぐ飛び掛りそうだ。
ライーザはその言葉に反応した。
「『ムーンサン』?フン。冗談を。僕はいつも一人さ。一人のほうがいい・・・」
なんとも冷静な返答。
「・・・その冷静さが気に入らない。勝負じゃあああ!!!」
ブルーイは千党体制に入った(字違
「元々喋り捲る存在じゃないんでね。その勝負、受けてあげよう」
ライーザも戦闘態勢に入る。
そして二匹は同時に動いた。