第1話 仲間の実力

ドラゴンケイブからでて、数分たった。
ブルーイは、今まで何があったかを二匹に聞いてたが、フロウは何も言わず、シリスだけが答えていた。

いつの間にか、一本道になっていた。木に囲まれてるので、怪しい。

その時はじめてフロウが言葉を発した。

「・・・木の陰に隠れてる可能性があるからな。用心しとけ」

その言葉にブルーイは、つい怒ってしまった。

「なんで普通の時は喋らないで、戦いに関係してる所は喋るんだ?」

「・・・ッ!!!!」
次の瞬間、フロウは動いた。あっという間に剣を抜き、ブルーイの首につきつけていた。シリスがあっと言う。

「わっ!なんだよ!悪口だけでキレるなよおおぉぉぉぉぉぉ!死んじゃうジャン」

当然だが、暴れる。

「・・・死にやしない・・・言っておく・・・俺の悪口を言った時は・・・命がないと思え」
本当に冷酷なやつである。

少しは冷静なブルーイも流石に慌てた。
「わ、わかったわかった。悪口言わんから話してくれ」

「字が違う・・・」

なんと細かい。

そうするとブルーイが笑った。
「お前、面白いね。案外細かい」

案外というか異常に細かい。

そうするとシリスもくすっと笑った。フロウは無表情で黙っていた。

何キロか進み・・・ついに、となり町に着きそうになった時に、何かが起こった!!!

背後から盗賊が近づいてきていた。

戦闘慣れしているフロウ達よりも速く、ブルーイが振り返り剣を構えた。

「ばれたか。まぁいい。貴様等がもってる金目のものを頂く」

盗賊は5匹いた。

フロウとシリスも振り返った。

「私が二匹倒すから!」
シリスがはっきりと言った。

「・・・なら俺は三匹だ」
フロウが口を開く。

「いや、最低でも一匹は俺にやらせてくれ。実力見せてないし」
このときに限ってブルーイは冷静だった。

「・・・なら・・・俺がやつらのボスとやる。ザコの二匹は任せる」

そうすると、見分けのつかない盗賊から、剣を盗賊にむけ、うなった。

「・・・・見分けがつかないがいるはずだ。アサシン・・・いるんだろう?」

「流石はフロウ。ばれてたか」
盗賊の一匹が前に進みでた。

「当たり前だ」

そうすると、皆、一斉に戦いをはじめた。

シリスサイド

「やっちまえ!」
盗賊達は、剣を振り回し、シリスに向かう

シリスはずっと立っている。

盗賊達が近づいた瞬間やっと動いた。

まず一匹をキックで突きとばした。

近くにいるのは一匹だけ。

「なっ!貴様!デス・アンデード・ブレード!!!」

どうやら相手も魔力を支配できるらしい。手に魔力をため、シリスにむかって振り下ろした。

ズバッ!
と、体が斬られる音がした。

盗賊が切られていた。シリスは、あっという間に二つの剣を取り出し、きりつけていた。

「こいつ!強い!」
飛ばされた盗賊が戻った時は、遅かった。

背後にシリスがいた。
「貴方達・・・言っちゃ悪いけど・・・よわすぎよ」

そして2つの剣で背中を切りつけた。盗賊が「ぶはっ!」といって倒れた。

だが一番はやく終わったのはブルーイだった。それは、一瞬で終わっていた。

「少年」
盗賊の一匹が冷たく言った。

「なんだ?」
ブルーイが返事をする。

「盗賊の恐ろしさを教えてやるよ」
盗賊の二匹がニヤリと笑う。

「無理だよ。もうお前等やられてるから」
ブルーイも笑う。

「何を言うかと思えば・・・バカがいるも・ぐは!」
そういうと、一匹の盗賊が倒れる。

隣にいた盗賊はわけがわからない。倒れてる奴を見ると、背中に傷が・・・
「後ろかぁぁぁぁ!ぎゃあああああ」

叫び声から悲鳴とかわっていった。なんか情けない。

二匹の後ろにはブルーイが立っていた。

「俺は何匹ものの分身を作り出す事ができるんだから」

そしてフロウ・・・・

「死ね!アサシンブレード!!!」

盗賊の頭・アサシンは自慢の剣でフロウに攻撃をぶつける。

「無駄だ」
フロウは剣で軽くはじいた。

「ありえない!リロード!」
こいつのリロードというのは、魔力を激しく吸収する技らしい。

「エンド・アサシンブレード!!!」
パワーアップした攻撃でまたフロウに攻撃する。

「無駄だといっている」
フロウはまた剣ではじき、アサシンのバランスをくずさせた。アサシンはうつぶせで倒れそうだ。

「な・・・しまった!アサシンスラッシュ!」

もしもの時の技らしい。だがフロウには通用しない。今度は剣を吹き飛ばした。

「強すぎる・・・・仲間になるから許して!」

「いらん」
あっさり返答。そして斬る。

そうして勝負に勝った。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第127号
ページ番号
2 / 34
この作品について
タイトル
青き鳥の旅
作者
ブラックス(T・K,クリムゾル)
初回掲載
週刊チャオ第127号
最終掲載
週刊チャオ第175号
連載期間
約11ヵ月17日