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世の中には、希望・絶望、がある。
それは圧倒的に絶望の方が多い。

例えばパンドラの箱。
この箱を開けると様々な災いが広がる。
これは絶望としても捕らえられるのでは?
そう疫病、悲嘆、欠乏まだまだ災いはあるが、これらは十分絶望だ。
しかし、パンドラの箱には底に一つだけ残ったものがあった。
それは希望だ。
その希望は絶望をより深くするための物…。
わかりやすく例えるなら99%の絶望と1%の希望…。
その希望とは何か?
神々が与えたパンドラの箱。

このパンドラの箱がチャオ達の世界で箱が開いたならどうなるのだろう…。


チャオ達にとって絶望とは何か?
木の実が食べれないこと?
仲間のチャオがいないこと?
泳げないこと?
飛べないこと?
どれも望みが無い事は無い。
なら、何がチャオにとって絶望なのか…。
それは、いつも来てくれた人が来ない。
いつも傍にくれた人がいない。
そんな事でさえ、人にしてみれば他愛の無いことかもしれない。
しかし、喜怒哀楽を明確に表す事でしか人に思いが伝わらないチャオにしてみれば
その喜怒哀楽ですら、傍にいる人がいないと伝えられないのだ。

その事が絶望
そして絶望は連鎖する。
チャオが可愛がられ転生したとしよう。
しかし、転生したチャオの目の前には誰もいない…。
そのまま過ごせばチャオは転生をせずに生涯を終えるだろう…。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第220号
ページ番号
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この作品について
タイトル
『パンドラの箱』
作者
銀チャオ
初回掲載
週刊チャオ第220号