-あいつの姉が一番偉そう-
全員が全員、頷く。始まりだの、終わりだの、中継地点だの、考えるのが面倒なのでこの際どうでもいいや。
こう考えればいいわけですよ。“表”が始まりなら、現世。“混沌”はノアの箱舟。“闇”は天国地獄。つまりあの世。
柴惠羅 「“闇”の世界から、妖獣がやってくる。生命エネルギーを奪うためにね。冥府の大魔王『ハ・デス』を蘇生する為に。ということは?」
月見里 「“闇”そのものを・・・ぶっ潰す?」
一発、ビギに殴られた。なんか・・・変なこと・・・言ったか?
築野島 「不気味に思うな・・類似し過ぎる。“混沌”の世界が中継地点といったろう?」
ビギ 「“混沌”から闇を一切消してしまえば、“光”になるチャオ。そしたらこの世界と交わって、“闇”の強力な力から逃れることが出来る、チャオ。」
ああ!なるほど!・・・全然分からない!ま、とにかく要は、“混沌”の世界から、“闇”を消せばいいわけだ。簡単簡単。
この話題は終了・・・だよな?
千代 「しっかし、君、『DOD』を倒したらしいじゃない。やるわねぇ・・・」
すごいことなのか?
ビギ 「オマケに、瞬添移新まで使いこなしたチャオ。」
四 「まさか?やってみせてくれよ。」
零 「その術が出来れば、完全に決まりだな。そいつは奴の関係者だ。」
?何を言ってるか分からないッス。要はアレをすればいいってこと?
ビギにせかされて、俺は座軸指定と座軸確定をイメージする。
俺の体の枠をまず、イメージして・・・膜をはるように力をこめる。すると、移動場所のイメージを作り出して・・・
陣風が吹き、俺の体は柴惠羅姐さんの後ろへ移動した。
柴惠羅 「・・・完璧ね。」
真利 「マジかよ・・・」
陽 「まあ、とにかく!腹減ったあ!樋代、飯!」
そんなに凄いことなのか、と疑問に思いながらも、腹ごしらえをすることにする。
ああ・・・腹減った・・・今日は右往左往してたもんなあ・・・最悪最悪。
The following are your turns...続く