story 24 死を与える者
「・・・フッ」
アンカーは笑った。
なにが死神だ。あんなの普通の実力にすぎない。私の手にかかれば数秒で倒せる・・・
アンカーは飛びかかろうとした・・・が無理だった。
まだナイトの鎖が両手に絡みつき、取れない。今飛び込んだところで一瞬で終わる。
出血がおさまらないチャヒチは、ナイト宛の言葉を放った
「鎖をはずしてくれ。一瞬で終わらす」
25m離れた場所
「・・・無理だ」
皆がいるところ
「嘘は聞かない。はやくほどけ」
チャヒチは再度声を放つ。
25m以下省略(ぇ
「・・・・じゃあ鎖自体を壊すね~」
チュドォォォォォォォォン!!!
皆場所(ぉ
「・・・はずせないのか」
チャヒチがぼそっと言った。
「はずしてくれたお礼に殺してあげる」
いつの間にかアンカーが目の前に来ていた。返事をさせるよりも速く、鎌を振っていた。
「・・・チャヒチ!」
深い傷を与えられて、立てないエルは叫んだ。
ぱしっという音がした。
―――誰もが信じられないという目で見ていた(ナイトも追いついた。(はや!
皆を軽く吹き飛ばした鎌を、チャヒチは指2本で剣をはさみ、とめていた。アンカーが目を丸くしている(元々丸いけど
チャヒチは無表情で囁いた。
「・・・どうした・・・終わりか?」
「ッ!!!くそ!なら・・・必殺技で殺してやるよ!!!」
アンカーはチャヒチから離れて、鎌に全ての力を注ぎ込んでいた。
ナイトは復活した鎖をなげようとしたが、エルにとめられ、見てることにした。
「・・・・死ね!!!!哀れなチャオ!!!」
鎌をものすごいスピードで振り回し、チャヒチに向かって振り下ろしてきた。
「ブラッド・クレセント!!!」
今度はぱしっではなかった。バキィとなったw
今までチャヒチがいたところ、チャヒチの後ろの木が折れたのだ。
「・・・ふっ。後ろかぁ!!!」
いきなり後ろに鎌を振った。
ズヴァ!!!
―――静寂。アンカー以外は呆然としていた。
「・・・ふ・・・殺したわ・・・よわいのね」
アンカーの足元にはチャヒチが倒れていた。
「アリエネー」
ナイトがウザイ言葉を放った。
「ありえるわよ。現実はこうなんだか
「そうだな。これが現実だ」
ナイトの顎が落ちた(ぉ
さっきまで足元に倒れていたチャヒチがアンカーの後ろにいたのだ
「え?」
アンカーは驚きを隠せない。
「そのような鈍い攻撃では我を倒せん・・・それどころか・・・ハーブとユーロにも通用しないぞ・・・最高の悪夢を今、見せてやる・・・」
今度はチャヒチが攻撃するバンだった。右手にエネルギーをためている。
「音は封じといてやる。ナイト、エル、バリアの中に入れ。今ここにいるとお前達、死ぬぞ」
普通ならいかないが、あまりの冷酷さに入っていった。(あっさり~
アンカーはワープして逃げようとしたが、チャヒチの魔法により数秒動けなくさせられていた。
次の瞬間、アンカーは悲鳴をあげた。
「いや!!!いやあああああ!!!」
チャヒチはエネルギーをためている。
「やめて!お願い!!!殺さないで~~~!!!」
あの冷静な♀チャオ、アンカーは泣き崩れた。
チャヒチのエネルギーは限界まで達した。
「・・・ここは公園付近・・・近くの家にはナイトがバリアをはっておいた・・・更に音は封じ、皆は起こされない・・・なら心配無用だ・・・消えろ」
「いやああぁぁぁぁぁぁ!!!」
「夜の魔力よ、我が死神の右手に集え・・・!!!霊音集結!!!ドリーム・ブラックペイン!!!」
「きゃああぁぁぁぁぁぁ!!!」
アンカーが悲鳴をあげる中、チャヒチの形をした『ソルニア』が、一撃を放つ。
悲鳴も完全に消され、ものすごい轟音と爆発音がまわりを包む。
そして5分後にやっと静まり返った。(音はチャヒチにしか聞こえない。だから、実際にはアンカーが悲鳴をあげてる音だけ。
あたりは公園やバリアのつけた家以外、何もなくなっていた。
「逃げられたか・・・魔法が直前に・・・・ぐっ!!!!」
『ソルニア』は急に苦しみはじめ、気を失う直前に、公園の中に入って、1秒もたたないうちに地面にどっと倒れた・・・。