Story6 洗脳
カオス0の色をしているチャオは黄色い目でこちらを睨んだ。
エル「あ、あいつよ!あいつが私を襲ってきたのよ・・・」
モン「だがあいつを俺は間違いなく倒した。消える所を見たぞ。」
ユーロ「それで倒したと思ったら大間違いさ」
ユーロがモンを見る。
モン「どういうことだよ!?」
ハーブ「あいつらは死なないわ!不死身なの!だから・・」
そういってる途中に液体チャオが手をのばし、チャヒチを捕らえた。皆があっと声をあげる。
チャヒチ「皆!こいつは・・プロトカオスだ!・・・」
その通りだった。噂では水色の液体のカオス0のようなチャオがプロトカオスというやつなのだ。
エル「違う!こいつは確かにプロトカオスだけど・・・私にはわかる・・こいつ、プロトカオスの結構凶暴な種類、『グランドカオス』!」
ユーロ「ちぃ!チャヒチをどうするつもりだ!」
しかしその声はまったく届いていない。グランドカオスの黄色い目はチャヒチだけを見ている。
グランドカオス「目標確認・・・分析開始・・・戦闘能力分析・・排除ニ移ル・・・・」
グランドカオスの頭から体が凍りそうな不気味な声が聞こえてきた。
チャヒチ「・・・・・・ククク・・・」
チャヒチが笑う。性格が変わる。顔つきも変わった。どうみても憎しみ、怒りの表情だ。いつものチャヒチじゃない・・・。ハーブはぞっとした。
ハーブ「・・・?チャヒチ・・・?」
チャヒチ「ハハハハハハハ!ガラクタが!!!!エクスフレイム!!!!」
チャヒチはものすごい炎を吹き、グランドカオスを焼き尽くした。
グランドカオス「戦闘不可能・・・不可能・・・」
チャヒチはこっちを見た。
チャヒチ「ククク・・・次は貴様達だ・・・くはははは・・・・」
ハーブ「ど、どうなっている・・の?」
皆はただチャヒチを見ていた。恐怖で声もでなかった。
ようやくハーブが声をだした。
ハーブ「チャヒチ・・・貴方・・どう・・したの?」
チャヒチ「ククククク・・・俺は・・・貴様達を倒すだけのマシーンだ!」
エル「・・・・おかしいわ・・・貴方は・・クラムズバトル大会の・・・決勝戦で・・・あったわよね・・・?それなのに・・・」
チャヒチ「そんなものは俺は知らない!俺はただご主人様の命令に従うだけだ!」
ユーロ「・・・どうやら操られているようだな・・。いつ操られたかはしらないが・・・・。」
ユーロがつぶやくと同時にモンが飛び出した。剣を構えている。
ハーブ「モン!どういうつもりよ!」
モン「なんだかしらねぇが俺の邪魔するやつは悪いが消えるしかないんだよ!」
モンがチャヒチにむかって走り出した。
エル「やめて、モン!」
チャヒチ「・・・無駄だ・・・クズめ・・」
ドガッ!!!!
チャヒチのドラゴンクローがモンの右胸に突き刺さった。そしてモンを地面に叩き落した。
ユーロ「あのバカ!チャヒチはごみ箱を一発で・・じゃない・・チャヒチはとてつもなく強いんだぞ!」
エル「いいわ・・私がやる・・。」
ユーロ「はぁ!?バカいってんじゃないよ!」
エル「確かに戦うのはつらいわ。でもやらないと私達がやられる!それを待つの?」
ユーロ「フン!そういう意味じゃないさ。俺様もやらせてもらうんだよ!一緒にな!」
ユーロはエルの横に並んだ。ハーブも並ぶ。モンも傷つきながら立ち上がった。
チャヒチ「笑わせるな!!!!!エクスフレイム!!!!!」
チャヒチがものすごい炎を吹く。これにハーブとモンが巻き込まれてしまった。
ハーブ「うあああああっ!!!!」
モン「く・・・・がぁぁぁぁぁっ!!!!」
ハーブとモンが悲鳴をあげて倒れる。ユーロとエルはかろうじてよけた。
ユーロ「ちぃ!やりやがる!」
エル「・・・・」
チャヒチ「ククク・・・・」
ユーロ「笑ってんじゃねえええ!!!ゴミ箱のカスあた~~~っく!」
ユーロがぼけをかましたみたいで、ごみ箱からとったものをなげつけた。偶然それがガラス瓶だったのは幸運だった。
ガシャン!!!!!!!!
見事にガラス瓶はチャヒチの頭に直撃。
チャヒチは気を失い、地面に倒れた。
少し小さくて、強くは投げなかったので、命には別状ないだろう。
エル「ユーロ・・・すごいね・・・」
ユーロ「ふふっ、そうだろ?」
ユーロが笑った。ユーロはあまり笑わないのに・・・・
エルは前にもユーロに会ったことがあった。一度だけ・・・でも・・・
「へぇ~、やるじゃん?」
エルが考えてるうちに二匹の後ろから声がした。
続く