第四話

   ファンタジア・チャオ・ファイティング 第四話 始まった戦い

司会 「皆さん集まりましたね。
    まずこの腕輪をつけてください。チームの誰かがやられたら、
    腕輪が、音声で知らせるようになっていますので。
    それでは、皆さん付けましたか?F・C・F 予選スタート!!」

始まった。
ついに予選が始まった。

サクラ「まずは、チーム行動ね。バラバラになったら狙われるわよ!」
チョコ「うん。」
ナイト「フン。くだらん。」

ナイトが鼻で笑いながら、
三匹から離れていく。

サクラ「ちょっと待ちなさい!」

サクラが、ナイトを追いかけながら叫んだ。

ナイト「まだ何か?」
サクラ「これはチーム戦よ!単独になったら狙われるわ!」
ナイト「俺一匹でも勝ち残れる。」

ナイトは、あくまでも、単独行動を貫く気だ。
つまり、それほど自分に自信があるのだろう。
ナイトは、サクラを無視して行ってしまった・・・。

サクラ「チョコ!ヒツジ!私たちはチーム行動よ。」
ヒツジ「ナイトはどうするの?」
サクラ「あいつは、放っておきなさい。」
ヒツジ「え・・・」

その時、草陰から矢が飛んできた!!

サクラ「!!」

サクラは、気付いて難なく避ける。
しかし、ヒツジは気付いていなかった。

サクラ「ウインド・スパイラル!」

サクラが放った、魔法の風は
矢をヒツジぎりぎりで吹き飛ばした。

サクラ「もう予選は始まってるのよ!集中して無いと本気でやられるわよ!!」
ヒツジ「うん・・・。ごめん。」
チョコ「今度はこっちが責める番よ。」

チョコがそういったと同時に、
サクラたちが、さっき矢の飛んできたほうに身体を向けた。

サクラ「いくわよ!!」
ヒツジ「うん!!」

サクラ「フレア!!」

広範囲魔法フレアを使う。
あたり一面に火がついた。
あの草陰にも・・・。

グード「くそ!」

敵が飛び出してきた。
多分さっき矢を撃ったやつだろう。

ヒツジ「遅い!!真空斬!!」

いつのまにか敵の後ろにいたヒツジが
自慢の薙刀(なぎなた)で敵を切る。どうやら、肩に当たったようだ。

グード「く・・・ピックショット!!」

相手は、持っていたボウガンで、撃ちかえしてきた。
矢は、サクラに向かって高速で飛んでいく!!

サクラ「当たらないわよ!!ウインド・スパイラル!!」

サクラはまたも避けて、魔法を放った!
しかも、敵の身体にモロに当たった!!

どうやら、グードは気絶してしまったようだ。

サクラ「結構弱かったわね。」
チョコ「私何もやってないし・・・。」
ヒツジ「確かに・・・。」

―――――――― 一方ナイトは・・・ ―――――――――
ナイト「気付いている。隠れてないで出て来い。」

その時、ナイトの周りに敵が現れ、
ナイトは取り囲まれてしまった。

コイ 「1人だけー?」
リウ 「やっちゃおうか?」
ナイト「無理だ。」
キン 「ずいぶんとでかい口叩くな。」

ナイト「来るなら来い。雑魚どもが。」

コイ 「・・・死ねえ!! バーニング!!」
リウ 「テラ・デイン!!」

二人の攻撃がナイトに襲い掛かる!!
しかしナイトは全く動じない。

ナイト「弱い。」

ナイトは腰につけていた剣を抜いた。

・・・続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第89号
ページ番号
5 / 27
この作品について
タイトル
ファンタジア・チャオ・ファイティング
作者
りんご
初回掲載
週刊チャオ第86号
最終掲載
週刊チャオ第131号
連載期間
約10ヵ月12日