第7話−バトルその壱−
CHAO IN SPACE 第7話−バトルその壱−
軽さに重点を置く水道管だが、
やはり耐久力はないようで、すぐに折れてしまった。
「ちくしょう・・・」
「真剣なら少しは攻撃出来るだろうが、
鉄パイプ等ではオレの『牙忍刀』は破れん!!」
その時のカ−ボンの声は敵味方関係なく、
素直に共感出来る、自分の物に誇りをもった声だった。
「何故・・・・」
「ん?」
「何故・・・そこまで素晴らしき剣を持ち、
志をもっているのに・・・・お前は悪事へ走る?」
しばらくの沈黙・・・。
「なかなか面白い事を言う・・・」
「面白い?」
レオンは不愉快そうな顔をする。
「そうだ・・・その答えが知りたくば、
水道管でオレに勝ってみせろ!!」
タンッ
軽いステップでレオンに近付くカーボン。
シュッ!!
そして剣を突き出す。
間一髪で避けるレオン。
攻撃の隙をついてレオンが水道管を振る。
軽くカーボンは受け流し反撃の体勢に出る。
「この時を待ってたぜ!!カーボン!!」
「何っ!?」
レオンは水道管を低く構える。
「フン、大技を出す気か?
そんな物、正面から打ち砕いてやる!!」
「・・・」
レオンが気を溜めるような動作をする。
沈黙・・・
辺りの霧が不思議とレオンに集まる。
そしてレオンが叫ぶ!!
「くらえっ!!バーニング・タックル!!」
霧の中からレオンが走り出す!!
標的は・・・カーボンだ!!