~斬首~
「んがぁー・・・んがぁー・・・。」
部屋に響くイビキ・・・・・。
部屋の中は汚く、部屋の真ん中にご主人様は寝ていました。
ダークカオスの彼とヒーローチャオ(HN)の私。
そんな私達がご主人様を起こすために、ご主人様の体を揺らしだしました。
「チャチャーチャチャチャチャオー」
「んが・・・・・?なんじゃ・・・まだ結婚とかは考えとらんぞ・・・。」
どうやら寝ぼけているようです。
そこにダークカオスが、腹に向かって蹴りを入れました。
「ごぐはッ!・・・げほげほ、なにするんじゃライドッ!!」
ライドと呼ばれたダークカオスは、ご主人様に捕まれました。
チャオーチャオーと叫ぶチャオに私は???を持ってきます。
「ん・・・なんじゃこれ・・・・・。」
それは目覚まし時計でした。時間は7時45分
「・・・・・仕事いかんと・・・って時間やばいやないかいッ!!」
そういうとご主人様は、急いで顔洗ったり、着替えたり、ご飯を食べたり、ゲームしたり・・・・・あれ?なんか余計な事してません、ご主人様?
「朝これせんと、チャオが死んでしまうんや!」
どうやらチャオのゲームだそうです。ゲームでもチャオなんですか、ご主人様・・・・・。
「よっしゃいくぞ、ライド!ヒューマ!」
そういって、私たちは仕事場に向かうのでした。
私はヒューマ。ご主人様のチャオです。
「お、お前は・・・・・・・・。」
「うるさい。」
そういって、黒い影は相手の首を斬り去った。
斬った者は、ただただ黒かった。
黒いヘルメットを外すと、影は携帯を取り出して誰かに連絡した。
『終わったか?』
「えぇ。」
『では、今日は休んでいいぞ。』
そういうと、影はむっとした顔をした。
「まだ私戦えるんだけど・・・・・。」
『今はお前に仕事はない。いくら過去のことが憎いからってそんなに斬る必要なかろう。』
「別にそんなんじゃ・・・・。」
反対の言葉を言おうとした時には、もう通話は途切れていた。
「・・・・・めんどくさいな。」
影がそう言うと、建物の光の下に消え去っていった。
~斬首~