19話 後編
勇者のジュエチャ19話 豪華な街での伝説(後編)
ジュエチャ「ありがとな、ヴェルス」
地下に降りたジュエチャが言う
ヴェルス「こんなことで感謝されたくもないが・・・」
たしかに、穴に落ちて感謝されるのは恥ずかしい。
チャコ「でも、暗いね」
地下では上からくる光が少しあるだけで、辺りはなにも見えない。
ジュエチャ「これは・・・?」
なんとか見える範囲でジュエチャはろうそくを見つけた。というか、ジュエチャは普通のチャオより暗いところが平気なのだ。
チャコ「このろうそくに炎をつけるのか~」
ジュエチャ「ああ、チャコ、たのむ」
チャコ「うん!ファイアー!」
チャコはファイアーの威力を弱め、ろうそくに火をつけた。辺りが少し明るくなった。
ジュエチャ「これで歩けるな・・・」
ジュエチャ達は歩き始めた。
曲がり道はなく、迷うことなく進めた。
ヴェルス「お前、きっと迷路だろうな・・・って言っていたがはずれたな」
ヴェルスがジュエチャを挑発した。
ジュエチャ「うるさい」
ヴェルス「ふふ・・・くやしいのか?」
ジュエチャ「やるのか?」
ヴェルス「ああ・・・」
ジュエチャ「チャコ・・・これを持っていろ」
ジュエチャはろうそくを投げた。
ジュエチャ「さあ・・・勝負だ・・・ヴェルス・・・いや、ベラベルト」
ヴェルス「ベラベルト?」
ヴェルスがそう言った瞬間、惑星型の光がヴェルスをおそった。
ヴェルス「ぐおっ!」
ヴェルスはベラベルトの変身したすがただった。ヴェルスになっていたベラベルトが元のすがたにもどる。
ヴェルス「まねするなよ・・・」
本物が来た。ヴェルスの仮面に関係なく見える目は怒りを表していた・・・
ヴェルス「まず、これに火をつける・・・」
ヴェルスはとちゅうで見つけたろうそくに火をつけた。
ヴェルス「こいつはおれが倒す!おまえらは伝説の装備へ急げ!!」
ジュエチャ「みんな!行くぞ!!」
そして、歩いてから5分・・・部屋にでた・・・部屋の奥にはブレスレットがあった。
ジュエチャ「これが・・・カオスブレスレット・レフト・・・!」
ジュエチャはチャロード・ヴェルスの技のことで悩んでいた。もしかしたら自分よりも強いのでは・・・と。
作者の声:まあ、調子にのっていたらこうなってしまいましたが、今回でもう大丈夫!
ジュエチャ「これで・・・最強の技を・・・」
ジュエチャはカオスブレスレット・レフトをつけた。
ジュエチャ「・・・・・・・・」
しばらく沈黙が続いた。それは、何か異変がないか確かめるかのように・・・
ジュエチャ「何もないみたいだな・・・」
チャコ「行く?」
チャコはさっき来た道、別の言い方でヴェルスが戦っている方向を指さした。
ジュエチャ「ベラベルトがいたということは他にも来る可能性がある!急ぐぞ!!」
ここに来るときは歩いていたが、ヴェルスが危険になっているかもしれないと思い、走った。
そして・・・
ジュエチャ「いた!」
ジュエチャ達はまだ戦っているヴェルスに近づいた。
ヴェルス「目当ての物は見つかったか?」
ジュエチャ「ああ」
ヴェルス「時間はかせいだ・・・ジュエチャ、チャロード!あとはたのむ!!」
ヴェルスは敵から離れた。
ファング「来たか・・・ジュエチャめ・・・」
ベラベルト「くそっ、二つ目もあいつらの手に・・・!」
ブラザード「倒してうばうしかないな」
???「みんな!場所を移すぞ!ワープ!!」
レッドメアの仲間と思われるチャオのワープはそこにいたチャオ達全員をワープさせた。
地上・・・
ジュエチャ「ここは街とははなれているみたいだな」
???「ああ、街から969.2317メートルはなれている」
???以外の皆は思った・・・なぜそんなに正確に!?と・・・
チャコ「で、街に戻るときはどうすれば・・・?」
???「あっ・・・」
???は先のことを考えていなかった!
ジュエチャ「ところでおまえはだれだっ!?」
現れてから10行以上もしていたのでいい加減知りたいのはジュエチャ達、だれもがそうであった。
???「我が名は・・・エメラルレス!」
チャロード「エメラルレス・・・!どうりで邪悪な感じが・・・!」
チャコ「どーゆーことー?」
チャコにとっては縁のない話だったのだ!
チャロード「ああ、ヤツと本気で戦って生きて帰れたのはごくわずか・・・それほどヤツは強い・・!」
エメラルレス「ああ、生きて帰れたのは・・・レッドメア様、スマッシュだけだ」
チャコ「すごく強い!」
エメラルレス「さあ、異次元の貴公子という異名の力を見せつけてやる!」
ジュエチャ「異次元の貴公子?」
エメラルレス「ああ、オレの必殺技は異次元を使うからな」
チャコ「それって自分で付けた?」
エメラルレス「・・・・ああ・・・・」
20話に続く!