~第四十五話~
シャー「『ソニックウインド』・・・・・英雄の技をついに使いこなしたか。」
ソニー「いや、使いこなしてたら・・・・・あいつはとっくに死んでるだろうよ。」
ヴァルバドズは未だに立ち続けていた。赤い血が流れ落ち、炎により蒸発していっている。
ソニー「しつこい野郎だぜ。」
シャー「同感だな。」
ヴァルバドズ「この程度でやられる俺ではないわ。」
血を流してるわりには平気そうな声で言う。
ヴァルバドズ「くっくっく。楽しいぞ、楽しいぞ。久しぶりの強きもの。」
そして、ヴァルバドズは斧を地面に叩き落した。
それと同時に、炎が吹き出る。
ヴァルバドズ「サドンデスバトルだ。俺を倒さない限りこの炎の雨はやまぬぞ?」
そして、空は赤い雲に包まれた。空から炎の塊が降ってきた。
ソニー「メテオの大群だなこりゃ。」
シャー「早くしないと、ユリカの守りも危ないな。」
ソニー「じゃあ、とどめだ。あれをやるぞシャー。」
シャー「・・・あぁ、いいだろう。だが・・・・・」
その時二人のところにメテオが落ちてきて、ソニーとシャーは、それぞれ左右に避けた。
ソニー「俺はもう鳥目じゃないぜ!!」
シャー「それを聞いて安心した。うまくさけろよ。」
ヴァルバドズ「何をする気か知らんが、死ねぇ!!」
ヴァルバドズはソニーに向かって、炎を放出した。
直撃・・・・・かと思われたが。
ヴァルバドズ「? なんだこれは?」
それは、ソニーの残像だった。
しかし、残像のできるスピードでソニーは避けていない。
ヴァルバドズ「貴様ぁ!!なにをしたぁ!?」
ソニーは、メテオを避けながら言う。
ソニー「シャーの幻闘術さ。」
よけてる間にも、黒い残像がいくつも現れて、そして一番最後にある影が次々と消えていく。
シャー「『シャドウ』影を作り出す能力。究極の技だ。」
ソニー「いや、究極まではいかないって。」
ヴァルバドズ「ふざけるなぁ!!」
そういって、ヴァルバドズは影に向かって炎を繰り出す。
影は次々と当たるが、ソニー本体には少ししか当たっていない。
ヴァルバドズ「この俺が、その程度の小細工で負けるなどありえん!!」
ソニー「確かに、さっきからちょっとだけ炎が当たって熱いぜ。でもそんなのノープロブレム!」
ソニーは、メテオと炎を大きく避けると鉄格子に足を掛けた。
ソニー「シャーいくぜ。ソニックウインドブーツ!!」
ソニーは音速の風を靴にやどした。
シャー「リフレクダークショット。」
シャーは二丁の銃を取り出し、撃った。撃ちまくった。
そして弾は、鉄格子にそれぞれ当たり、反射した。
あたり一面。黒く、赤く、そして青く染まった。