~第三十六話~
ソニー「エリが・・・チャスターエメラルド!?」
ソニーはエリを見た。
エリはうつむいていままで見たことない、悔しそうな顔をしていた。
―そうだ・・・お前はチャスターエメラルドごとチャオスエメラルドを破壊しようとしていたんじゃないのか?―
ソニーどころか、誰も答えない。
ソニーは震えている・・・。
―お前らは、エリを殺す事になっていたのだ!!それを知ってもなお破壊しようとするのか?―
―エリを殺すというのか!!―
ソニーはエリに近づいて両手でエリの肩に置く。
ソニー「嘘だよな!?エリ!!あいつの言ってる事は全部でたらめだよな!?なぁ、エリ!!」
エリは真剣な顔でソニーを見て、ソニーの手をゆっくり払った・・・。
エリ「・・・本当だ。私は、チャスターエメラルドの共同して生きている存在。」
ソニー「そ、そんな・・・。」
ソニーは倒れそうになるが、なんとか立っていた。
エリ「すまない・・・いつか話そうと思っていたけど。」
ソニー「そうだ!チャオスエメラルドだけを破壊すれば・・・!」
エリ「無理だ。」
ソニー「どうして!?」
エリ「世界に邪気が漏れてしまう。あの、エメラルドはそれほど危険なんだ・・・。」
―お前はエリを殺す勇気があるのか?―
ソニー「エリ・・・俺は・・・・・。」
その時後ろから衝撃がきた。
ソニーの意識が途切れる前にエリの声が聞こえた。
エリ「・・・私は・・・・・ソニーを信じてる・・・。」
ソニー「・・・・・・・・あの後何があったんだ?」
???「起きたかソニー。」
ソニーは声がした方を見るとナックーがいた。
そこには、みんないた・・・・・と思った。
ソニー「・・・・・エリ?」
シャー「・・・・・ソニー。すまん、守りきれなかった。」
ソニーはその時想像した最悪の事が、的中してしまった。
シャー「エリが・・・・・さらわれた。」
ソニーはもう一度気絶しそうになった・・・。
絶望的な感情がこみあげてくるのが身にしみた。