~第十八話~

俺とロミーが会ったのは、三年前だ。

シャーが迷いの森に連れてきて、試練だ!と言って俺とテルは15日間迷い込んだ。

ナックーはチャスターエメラルドを守るためいなかった。

その時、賊に襲われていたのがロミーだ。

俺達はすぐに助けたんだが、その後、俺に惚れたロミーが俺達をずっと追いかけてきた。

おかげでこの森の構造も分かって出口も見つけた。

そして14日の夜、俺とテルはこっそりロミーから逃げ出した。

その後のロミーの事は知らなかった・・・。





エリ「そんな事があったのか・・・。」
ロミー「そうよ!なんで逃げたのか説明してほしいわ。」
ソニー「お前がしつこいからだ!」
ロミー「失礼ね。次は逃がさないために幻闘術を覚えたのに。」
シャー「3年位で幻闘術覚えるなんて、才能あるなお前。」
ロミー「何!?このカッコいいチャオ!?」
シャー「ふっふっふっ。このままでは彼女が取られてしまうぞ、ソニー。」
ソニー「あげる。」
ロミー「あげるって何よ!!」

そんな会話をしている時に誰かが入ってきた。グワンツとカレンだ。

グワンツ「グワァーーーーンツ!只今参上!!」
ロミー「あら、あんたらまだ生きてたんだ。」
カレン「軽くひどい事言いますね、親方。」
ソニー「そうだ!なんでお前この賊と一緒にいるんだ!?」
ロミー「あぁ、ソニーがいなくなった後、乗っ取った。」
テル「乗っ取ったって・・・。」
カレン「はい。親方は一人でこの基地に攻め込み、巨大なハンマーを振り回してこの基地のチャオ達を転生させました。」
シャル「・・・恐ろしい奴だな。」
ソニー「つうか、あの時助けなくても良かったんじゃないか?」

シャーはイスから立ち上がった。

シャー「ロミーに聞きたいことが二つある。」
ロミー「何~?」
シャー「何故ユリカをさらった?」
ロミー「さらってないわよ!」
ソニー「はぁ!?」

ソニーはもう呆れたような顔で言う。

ユリカ「えっと・・・わ、私はただ遊びに行ってただけですけど・・・。」
ナックー「おいシャル!!どういうことか、チッキリ、チャッカリ、ドッカリ、シャッカリ、チョッカリ説明して貰おうか!あぁ!?」
シャル「そうだ!その話なんだがそんなはず無い!!お前はこの手紙を送ったはずだ!!」

シャルは手紙を取り出した。テルが手紙を受け取って読み始める。

テル「なになに?【妹を返して欲しければチャスターエメラルドを守っている、赤いチャオと一緒にこの場所にこい。】・・・。」
ロミー「だから、私はそんな手紙は出してないって!!」
ソニー「それじゃあ、誰が一体・・・。」

その時、突然地面が揺れ始めた。

ナックー「どわぁぁぁぁぁああああ!地震かぁああ!?」

そしてナックーの頭に金色のタライが落ちた。

ナックー「おわぁ!?」
ソニー「ナックー、なんかのコントみたいだぞ。」
テル「うわぁぁぁあああん!!」

テルは机の下で泣いている。

シャル「泣く事無いだろ。」
シャー「・・・・・・・・・。」

しばらくして、揺れはおさまった。

エリ「お、終わったのか?」
グワンツ「どうやらそのようだな。」
シャー「・・・・・・・・・。」
ソニー「どうした、シャドー?」

すると、いきなり銃を取り出して部屋の入り口の方にダークショットを1発撃った。
扉が壊れる・・・。

シャー「・・・誰だ?隠れてないで出て来い。」
???「くっくっくっ・・・。扉の向こうにいても存在が分かるとはな。」

その声が聞こえた後、崩れた扉の瓦礫が吹き飛んだ。そこには・・・。

シャル「・・・・・・!!」
ナックー「ダークカオス!!」

そこには、ダークカオスが斧を持って立っていた。

???「我が名はヴァルバトズ。貴様らのチャオスエメラルドと命を奪いに来た。」

ヴァルバトズは斧を振り上げた。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第278号
ページ番号
23 / 87
この作品について
タイトル
夜空のエメラルド
作者
斬守(スーさん,斬首,キョーバ)
初回掲載
週刊チャオ第268号兼GW&ライカ記念特別号
最終掲載
週刊チャオ第330号
連載期間
約1年2ヵ月13日