~第八話~
ソニー達はテントで寝ていた。小鳥の鳴き声がする。
テントから一人のチャオが出てきて、そのままどこかに行った。
ソニー「んあぁ・・・。朝か・・・。!そうだ、カオスは!?」
カオスの寝ていた場所には誰もいなかった。
ソニー「(まさか逃げたのか!?)」
そう思い、テントから出た。そこには足跡があった。
ソニーはこの足跡について行った・・・。
しばらくついていくと、足跡が消えてた。
ソニー「くそ!」
その時、目の前に湖があることに気付いた。
そこから歌が聞こえた。滑らかで、緩やかで、うれしいような、悲しいようなそんな気分にさせる歌だった。
そこには、カオスチャオがいた。
歌が終わる共にパチパチと拍手の音が聞こえた。
ヒーカ「!?お、お前は・・・。」
ソニー「探したぜ・・・。逃げようと思ったのか?」
ヒーカ「ち、違う!私は礼も言わずに逃げるような奴じゃない!」
ソニー「なら良かった。今の歌も聞けたし。」
ヒーカ「・・・聞いてたのか。」
ソニー「あぁ。」
しばらく沈黙が続いた。
ヒーカ「昨日は助かった。感謝している。」
ソニー「いいんだ。好きであんな事してるんだし。そういえば名前はなんていうんだ?」
カオスは少し考えた後答えた。
ヒーカ「・・・エリ。」
ソニー「エリか。どうしてあいつらに襲われていたんだ?」
エリ「これだろう。」
エリの手には黄色く光っている。
ソニー「それは、チャオスエメラルド!!」
エリ「これをあいつらから奪ってきた。」
ソニー「何のためにだ?これは災いしか起こさないんだぜ?使う奴によって変わるけど。」
エリ「・・・あいつらはその災いを起こそうとしているのよ。」
ソニー「なんだって?何のために?」
エリ「詳しくは分からない。だけど世界をどうにかしようと思っているのだと思う?・・・私はそれをとめに来たんだ。」
ソニー「・・・どうやって止めるんだ?」
エリ「全て集めて封印するの。・・・二度と使われないように。」
しばらく沈黙が続いた。そして、
ソニー「よし、俺も手伝うぜ!」
エリ「えっ?」
ソニー「こんなおもしろそうな事やらないと損するぜ。」
エリ「し、しかし、危険に巻き込まれる可能性があるのだぞ。私はそんな事には・・・。」
ソニー「いいんだ。俺が望んでいることだし、さっそくみんなに伝えようぜ!」
ソニーはエリを連れて、来た道を帰って行く。
エリ「ソニーだっけ、お前の名前。」
ソニー「ああ、そうだ。」
エリ「ソニー・・・。」
ソニー「なんだ?」
エリは力強く言った。
エリ「ありがとう・・・。」