~第三話~
二人の間に一人のチャオが二人の拳を受け止めていた。
ソニー「プラチナ色のチャオ・・・?」
ナックー「おい、シェイ!何、邪魔しやがる!」
シャルと呼ばれたDRP型(ダークの走りと二次進化はパワーのタイプ)のチャオは二人の拳を掴んだままでいる。
シェイ「・・・・・・・・・・・。」
ナックー「おい。なんか言いやがれこの野郎!」
シャル「・・・いい加減にしろ。この単細胞やろう・・・。」
ナックー「何だとおま・・・、ぐはぁ!!」
ナックーに向かって漆黒の蹴りがめり込んだ。シャーの蹴りだ。
シャー「落ち着け、ナックー。<幻闘術>は、いざという時まで使うなといったよな。ソニーもだ!」
ナックー「あいつは、チャスターエメラルドを持っているんだろ!?」
シャー「デマに決まっているだろう。」
ナックー「なッ・・・!」
シャー「どこまで成長したか見たかっただけだ。」
ナックー「また騙されたのかぁぁぁぁぁあああ!!」
叫んでいるナックーの隣で、シャルはソニーに話しかけた。
シャル「おい。大丈夫か?」
ソニー「あぁ、サンキュー。俺達を止めてくれて。」
シャル「あぁ。あいつが止めてくれって言ったもんでな。交換条件をのんでくれたから助けてあげた。」
ソニー「あいつ?交換条件?」
テル「あぁ、僕が頼んだんだ。」
ソニーの隣に、いつの間にかテルが来ている。
ソニー「テルがか?」
テル「うん。ソニー達は僕では止める事が出来ないから・・・。それで交換条件と共に助けるように頼んだんだ。」
ソニー「で、その交換条件ってなんだ。」
テル「それは・・・。」
テルが答える前にシャルが答えた。
シャル「妹を助け出す手伝いをしてくれ。」
ソニー「妹?・・・・・なんかは訳がありそうだな。」
シャル「詳しい事は言いたくない。」
ソニー「もしNoと言ったら?」
その瞬間シャルの拳からバチバチと音がする。
シャル「お前らを殺して、俺一人で助けに行く。」
ソニー「(けっこう怖いなこいつ)」テル「(怖いチャオだったんだ)」
ソニーとテルは一緒にそう思った。
それからみんな集まってナックーとシャルと今後の事を決めた。
まず北の山を二日間捜索して、カオスチャオを探す事になった。
しかしシャルが、
シャル「そんな時間はない。」
と言って反対したので、シャルはその間、妹いる場所を探して、二日後<チャオテックルーイン>という街で待ち合わせする事になった。
ナックーについてはシャーが、
シャー「僕達と一緒にくれば、チャスターエメラルドが見つかるかもしれないが・・・。」
とか言ったら、
ナックー「おっしゃ!ついて行くぜ!!」
と言い出してついて行く事になった。(単純な奴
こうして捜索を始める事になった。