読み切り小説「WrongNet」

注意:この話しはフィクションです。

1章:それは突然に

僕の家に新しいパソコンが届いた。インターネットも出来るらしい。僕は早速、ちゃおBBSにつないだ。まずは登録して・・・
「初めまして」とたいろうという名で送信。すぐに返事が返る。僕はうれしくなり、このBBSが好きになった。ここは、山中。都会からとても遠い。だから医者とか行くときは二日かかる。まあ、でもここの場所が好きだが。

2章:僕のチャオ「タイロー」

ぼくは2050年に生まれた。そのころはチャオというモノが普通に出来て、言語も理解できるようになっていた。僕はこのチャオを20年間大事に育てた。オールSという最強に育ち、僕にもなついていた。そして今日もBBSにアクセスする・・・

3章:嘘の情報

ある日こんなすれを僕はたてた「こんなチャオを見つけた!」
内容というのは来週のWHFでジュエルピュアがもらえるという話しで必ず2000円の高級チャオ籠を必要と書き込んだ内容だ。
僕はそれを友達から聞きここに伝えたわけだ。
来週になってとんでもないレスが還ってきた。
「嘘つき!2000円無駄になったぞ!」
「おい、この情報でおれは壱匹チャオをガーデンからさよならしたんだぞ」
という風な内容だ。僕は嘘だという発言に腹を立てた。

4章:間違えた道

ぼくはその発言に対しこういいはなった。
「うるさい。おまえらが嘘つきだ!」
しかし相手らは、
「違う嘘だ」
というばかり。とうとう僕は切れて、
「何だと!?おれはおまえらのような雑魚チャオじゃなくて、強ーいチャオを持っているんだぞ?おまえらが嘘と言っても全然証拠がねーんだよ!」
と書いた。その日はもう怒っていて寝た。

次の日・・・

僕はまたBBSにアクセスする。最近タイローが実を食べないのだ。昨日のこともふまえてアクセスする。
自分は質問と書いて、書き込みした。いつものことだからすぐに返事が返るだろう。
しかし、壱時間たっても返事がこない。僕はだんだんいらいらして新しいスれをたてる。「質問に答えろ」という内容で。しかし、一日たってもレスがこない。どうしてだ?

五章:信頼の崩壊

僕はあのことと、タイローのことを気にしながら今日もBBSにくる。ちょうど質問があったので答える。
他にも2人が答えていた。見たらみんなも同じ答えだ。この人はこんなに答えてもらいうれしいだろうと思った。
そしてお礼のれすがかえる。内容を見る。それを見て僕は愕然とした。
「ありがとうございます。
 
 皆さんありがとうございます。
 特に十六茶オさんと爽健美茶オさん
 本当にありがとうございました。  」
じ、自分の名前がない・・・たいろうの名前がない・・・!?
この前のことも会ってか僕はこのことに何か原因があるような気がした。しかしその時はその原因がわからなかった。
一応謝ることにした。
「すいませんT0」
「は?いったい何のことだ?」
と即答された。そのBBSを見ていたとき突然ばたーんと何かが倒れた。

6:代償はあまりに唐突だった。

倒れたのはタイローだった。今すぐ病院へ連れて行かないと・・・
しかしここからは二日もかかる。今は薬を飲ませて楽にさせないと。
しかし僕は薬をどれを与えたらいいかわからない。ぼくはすぐに答えの返るBBSにあわてて書き込んだ。
「僕のチャオが死にそうです。助けてください」
しかし答えは返ってこなかった・・・
ぼくはあわてて適当に薬を飲ませ、車で連れて行った・・・
そして、あのときから壱年が過ぎ今僕はタイローの墓の前にいる。
ぼくは、あのとき病院でこういわれた・・・
「なぜあなたはこの錠剤があったのに飲ませなかったのですか」
看護婦さんには
「これを飲ませれば、手術も成功したのに」
といわれた。そうタイローは手術中あの薬の発作で息が出来なくなり死んでしまった。黒眉に包まれぽよだけが残った。
ぼくは壱年ぶりにBBSについばという名でアクセスする。

七章:自分の行いの真実

前のように嘘だと言われる発言はもう無かった。
ある日、ういういという人が怒られていた。内容は
「ういういさんへ
 
 あなたは前にいたたいろうさんみたいに嘘発言で逆ギレは
 いけません。注意してください。皆さんから嫌われます。」
と書いてあった。そこにはたいろうという文字があった。
そして僕は、愕然と膝を落とし、自分がタイローを殺したとつくずく思った。

これから、自分のチャオをもちチャオが大好きになるみんなの中で僕だけが悲しみと懺悔に取り残された。

        終わり

この作品について
タイトル
読み切り小説「WrongNet」
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第121号