7話 ~渦巻く秘密~

ヒメル 「どうするよ?もう手遅れかも知れねぇぜ?」

ルッキー 「まだだっぴ。まだ希望はあるっぴ♪」

ネイル 「街に戻って報道させましょう。そうすれば…。」

??? 「無駄だ。もう十分手遅れさ。」

ネイル 「!?…ガ、ガルムド!」

ガルムド 「何故貴様らがここにいる?」

ヒメル 「お前こそ…何でここに!?」

チャロ 「誰?このチャオ?」

ネイル 「後で言うわ。今は…逃げましょう。こいつは危険よ…。」

ガルムド 「そう言うな。今はそんな状況じゃ無いからな。」

ルッキー 「どういうことっぴ?手遅れって…。」

ガルムド 「今、各地の街は「死の空」によって支配された…。」

ヒメル 「何だ?死の空って?」

ガルムド 「飛空挺で話す…ついてこい。」

渋々とヒメル一向はガルムドの飛空挺へと向かった。

ヒメル 「で?何だよ?死の空って?お前が俺達を迎えているのも妙な話だし…。」

ガルムド 「死の空はそのリーダー、ラフォメが率いる機密組織だ…。」

ネイル 「さっきのラーツってやつと一緒ね。」

ガルムド 「ラーツを知っているのか!?奴はその組織の幹部「死の虎」だ!」

ルッキー 「だけどかっちゃったよん♪」

チャロ 「彼は多分、力の五分の1も出して無いよ…。」

ガルムド 「その通りだ。あいつは幹部だ…レベルが違う。」

ネイル 「じゃあ何であなたが?」

ガルムド 「俺は奴らを食い止めるために島にいった。そこにお前らがいた。」

ヒメル 「俺達がいたからどうなるんだ?」

ガルムド 「お前らは立ち向かう気があるか?死の空に…。」

ヒメル 「もちろん。じゃないと世界が終わるよ…。」

ガルムド 「それなら俺達はお前らに協力する。」

少しばかり沈黙が流れた。

チャロ 「虫がよすぎるね。第一敵だったんでしょ?常識の範囲を越えてるよ。」

ガルムド 「…俺は武器を捨てる覚悟でいる。」

ルッキー 「みんな…この際仲間なんて気にしてる余裕は無いッピ。」

ネイル 「そうね…。あなたが裏切らないことを願うわ。」

ヒメル 「お前がいれば…心強いしな。」

ガルムド 「ありがとう。感謝する。」

ネイル 「…そういえばビートとジラフは?」

ガルムド 「奴らは組織から落とされた。最近の成果が出ないからな。」

ヒメル 「なんと現実的な…。」

ルッキー 「組織ってなんだっぴ?お前もなにか入ってるのかっぴ?」

ガルムド 「今、組織のアジト…いや国に向かっている。」

チャロ 「何それ?国が組織なの?」

ガルムド 「そうだ。組織名は光の加護だ。」

ルッキー 「光の加護!?あの聖騎士で有名なっぴ?」

ガルムド 「ああ、俺はその幹部だ。」

ルッキー 「まさか!?ガルムドっぴ!?」

ガルムド 「そうか自己紹介をしていなかったな。俺はガルムド、ガルムド・パーフェンだ。」

ネイル 「ルッキー?知ってるの?」

ルッキー 「知ってるも何も…俺達チャオファイターの憧れっぴ!」

ヒメル 「お前、いいやつだったんだな。」

ガルムド 「最初はお前らが死の空かと思ってな。悪い悪い。」

チャロ 「そういえばあの本は見せなくていいの?」

チャロはWORLDKINGforKINGを出した。

ネイル 「そうね。ガルムド…この本、基地で見つけたものなんだけど…。」

ガルムド 「!!WORLDKINGじゃないか!!」

ヒメル 「関係ありそうだな。」

ガルムド 「ああ、とにかく国へ急ぐぞ。」

続く…

このページについて
掲載号
週刊チャオ第122号
ページ番号
7 / 7
この作品について
タイトル
WORLDKING
作者
初回掲載
週刊チャオ第118号
最終掲載
週刊チャオ第122号
連載期間
約29日