第二話の2
二話の2
GM 「フェスト君の方がちょっとだけ早いかな?」(ぽりぽり)
や、GMよ。こんな場面でじゃがりこなんか食べてる場合じゃ…
GM「いいの。僕はGMなんだから。作者だってコーヒー飲みながらこれ書いてたでしょう?」
ハイ、ごもっともですね。
フェスト「つかまえたぁ!!!」(ガシィッ!!)
GM 「あ、そういう捕まえ方は…」
ついに丸太中心部にあった『原因の何か』を捕まえたフェスト!
(ばちーーん!!)
ん?今の音は?
GM 「あ~あ、やっちゃった」
フェスト「ぐふぅ・・・」
???? 「なにするのよ!この変態!!」
フェスト「え!?え!?」(キョロキョロ)
GM 「フェスト君、女の子にいきなり抱きつくのはさすがに駄目だろう?」
フェスト「え?女の子!?…ってどこ?」
???? 「ねぇGM~、ほんとにこの主人公でいいのぉ?」(溜息)
GM 「まぁ、今はこれでいいんじゃない?一応正体は見破ったわけだし…」
フェスト「GM~」
GM 「仲間になるかどうかは君の判断でいいよカメちゃん♪」
???? 「ん~・・・」
フェスト「GM~、お~い」
GM 「一応彼なりに頑張ったとは思えるけど?」
???? 「むしろあたしの方が主人公って感じじゃな~い?」
フェスト「お~いってば~」
GM 「まぁ、それならそれでもいいけど…」
???? 「ホラ、あたしが主人公ならもっとこう、なんていうの?桃色のステキな物語が広がっていくと思うのよね」
フェスト「GM!!」(ぷんぷん)
GM 「なんだよフェスト君、さっきからうるさいなぁ」
フェスト「誰と話してんの?」
GM 「あ、そうかそうか…君には見えてないんだったね」
???? 「…から大女優を目指していくような華々し…」
フェスト「僕には見えてない?」(首かしげ)
GM 「ホラ、役柄上僕には特殊能力とか技とか効かないようになってるから彼女が見えるんだよ。でも君は見えないんだね。よし…」
フェスト「???」
???? 「…にはくじけそうになっちゃうことがあるかもしれな…」
GM 「いいかげんにやめ!」(スパーン!!)
GMがまたどこから出したかわからない『はりせん』で先ほどまでの丸太の中心部を叩くと、軽快な音とともに一人(匹?)のチャオが現れた。
???? 「いった~~い!!な~にするのよ~!」
GM 「一人で話を進めるのは止めましょうね、『カメちゃん』」
フェスト「!!?」
カメ 「ぷぅ、けちんぼなんだからぁ」
GM 「とにかく、君はフェスト君に一応負けたんだし、ソレが条件だったんだからフェスト君に付いていくんじゃないのかい?」
フェスト「条件?」
カメ 「予定変更するわ」
フェスト「条件て?」
カメ 「は?馬鹿じゃないの?ここまできてわかんないわけ?」
GM 「まぁまぁ、ここはちょっとややこしくなりそうだから作者にまとめてもらおうよ、ね?」
あ~、もぉ。こういうときだけ使われるんだから…
んじゃ、今の状況を整理しよう。
1.フェストは突然何かに襲われた
2.その原因は透明になっていたカメちゃんだった
3.カメちゃんはあらかじめGMと相談して自分が負けたらフェストの仲間になるといっていた。
4.でもいきなりその条件を変えると言い出した。
だね、GM?
GM 「まぁそんなとこだね」
フェスト「なるほど」
カメ 「しばらくは様子を見るわ。それで貴方が主人公にふさわしいかどうか調べさせてもらうわ」
フェスト「ふふん、しっかり見てな。後になって『仲間にしてください~』とか言ってる君の姿が眼に浮かぶぜ」
GM 「んじゃ、話は付いたね。とりあえず監視役のヒーロー系ノーマルチャオ・カメちゃんということでいいね。」
二人 「は~い」
GM 「ふぅ、つかれたなぁ」
お前は疲れてないだろう?
GM 「兎に角、これからのことについて説明するよ」
二人 「OK!」
GM 「フェスト君は『何か新しい目標』を探すために情報を求めている」
フェスト「ふむふむ」
GM 「血沸き、肉踊るような阿鼻叫喚の目標だね」
フェスト「おいおいおい!!」
カメ 「あ、それならちょうどいいことがあるわよ」
GM 「なんだい?カメちゃん」
カメ 「あたし、この先にある村に住んでいるんだけど、このごろ村で妙なことが起きてるのよ」
フェスト「僕の意見は~?」
GM 「よし、決まりだ。フェスト君はカメちゃんの案内で村に行くことになったぞ」
フェスト「勝手に決まっちゃうの?」
GM 「もちろん。そろそろこのゲームのルールをわかってくれると嬉しいね」
フェスト「僕らはいきなりGMの気まぐれで大変なことになる?」
GM 「よくわかってるじゃないか」
カメ 「それじゃぁ日が暮れないうちにさっさといきましょ~♪」
一同 「お~!」
こうして新たな半仲間を加え本格的な旅が始まったフェスト!
これから向かう村に起こっている奇妙な事件とは!?
カメを真の味方につけることはできるのか!?
まだまだ始まったばかりの『ほ~る・にゅ~・ちゃおわ~るど☆』
いったいこれからどのような物語が展開されるのか!!
次回乞う御期待!!
GM「こういうときだけ気合入るよね。作者…」
いいじゃん、普段出番少ないんだもん。
GM「ハイハイ…」
~続く