In the garden
外の空気でも吸いにいこうか・・・
吸い込まれるように玄関の扉を開き、庭へと歩む。
月明かりだけが頼りの夜、他に頼れるのは音位。
音を聞き取るといっても並大抵のことではないし、そんなのできるのはサムライくら・・・
「何奴!!」
ミディ「おわぁ!何!何?何?!」
サムライ「お前か・・・」
ミディ「お前かって・・・いったい何してるんだよ?」
サムライ「素振りだな」
ミディ「素振り・・・・・真面目だな、というより飽きないか?」
サムライ「飽きる?」
ミディ「ただ剣を振り回すよりも相手と稽古をした方が実力もつくしワンパターンじゃないからさ。」
サムライ「稽古をするのもいいが基礎を積む事で応用を使えるようになる、小さなことに尽力できない奴は必ず大きなことに全力を尽くす事ができないからな」
ミディ「なるほど・・・」
サムライ「それに・・・夜景も悪くはない」
ミディ「・・・・月とか?」
サムライ「そうだな、ちなみに今日の月は故郷では弓張月とよばれていた、あの形は引き絞った弓にそっくりだからな」
ミディ「三日月じゃないんだな・・・」
サムライ「まぁな、他にも月の呼び名は昔からたくさんある、それを見ていると飽き等来ない。」
ミディ「う~ん?」
そんなものなのかなぁ?