あらすじ
ある日のこと。
街の男の子【ミディ】は友達の【シェア】が企画したピクニックの為に必要なボートを作ることになる。
ミディの双子の妹【レア】、シェアの弟【パラディ】も一緒に【ルナの湖】まで出かける。
ボート製作の日の深夜 突如雷雲がこの街を覆い、酷く荒れた天候となる。
ボートが流されないようにと湖まで出かけたミディとレアはそこで七色に輝く不思議な石を見つけるのであった・・・
そしてその石を見つけたと同時にミディ達は賊達に襲われるようになる。
この石はいったい何なのか・・・
途方に暮れるミディ達に唯一事情を知っているであろう人物がやって来た。【ディラ】である。
彼も石と同様に賊連中から狙われており、すぐにミディ達の元を去ってしまう。
石と、「後から来る人たちが残った謎を解いてくれる」という言葉を残して・・・
その後襲撃は止み、「後から来る人」を待つミディ達だがなかなかその人物は現れない。ある日息抜きを兼ねた街へと遊びに行ったミディ達は事情を知る人物 リンネと出会う・・・
それから・・・
目の前に突きつけられた刃。
光を浴びて刀身は妖しく輝く。
この凶刃が俺の身を裂くなんて考えたくない。
でもこの状況は・・・・
「最後に言い残す事でもあるのなら聴こう」
ミディ「・・・俺を死刑囚と同じ扱いしないでほしいね」
「共に死にゆくもの同士・・・黄泉では話も合うだろうな」
一度剣を握りなおし、突きの姿勢へと構える剣士。
以前殺されそうになったのと同じはずなのに何かが違う・・・
心の中では勉強机にでも向かっているような・・・頭が変に働く・・・
「刎ねろ・・・」
「待ってください!!」
といっきなり現れたのは・・・リンネさんだった。
得物を持った男相手に横からドーンと押し倒す。
この光景は想像したくてもなかなかできるものではない。
助けられた俺よりも突き飛ばされた剣士よりも、突き飛ばした彼女の方がその違和感を持っていると思うが・・・
「お前が何故ここにいる・・・?」
リンネ「いいから早く武器をしまって下さい!」
「こいつを斬る」
リンネ「駄目です!」
「敵だ」
リンネ「味方です!!」
突如目の前で始まった口論。
第二ラウンドは選手交代してお送りします・・・
なんて言ってる場合じゃない、早くなんとかしないと・・・
ミディ「あの・・・」
リンネ+剣士「黙って(ろ)!」
ミディ「はい・・すいません・・・」