第2話 刺客

突然声を張り上げたのは・・・。

ヒーロカオスだった!

チャオベエ 「何チャオ!いきなり現れていきなり大声張り上げて!あんたそれでもヒーローカオスチャオか!?」

チャオベエは突如現れたヒーローカオスに怒鳴った。
ヒーローカオスもいきなり怒鳴られたので少しのけぞる。
しかし、

ヒーローカオス 「うっせぇ!このチビ助めが!てめーなんかにあのチャオを渡せるかってんだよ!」

ヒーローカオスはその姿に似合わない口調で大声を張り上げる。
天使そのもののはずのヒーローカオスが何故こんなに口が悪いのだろうか。
チャオベェは本当の目的を忘れかけていた。
が、

チャオベエ 「あ、そういえばなんであのチャオを渡せないチャオか?」

ヒーローカオスはニヤリと笑った。
不気味な笑顔にチャオベェは少し身震いする。
するとヒーローチャオは後ろを向いた。
また逆光でよく見えなかったが、その背中にはコウモリの羽が生えていた。

チャオベエ (ヒーローなのにコウモリの羽・・・?)

ヒーローカオス 「チビ助、あのチャオ取り戻してーんならそれなりに武器の1つ2つ、持ってろ。今の手ぶら状態だと下っぱ1匹にも勝てねぇぞ。
            それにお前・・・。ガム踏んづけてるぞ!この馬鹿が!!
            あばよチビ助!」

チャオベエ 「チビ助じゃないチャオ、チャオベエチャオーーーーーーー!」

チャオベエは叫んだが、とっくにヒーローカオスは消えていた。
あの謎のヒーローカオスに、チャオベエは少し唖然とした。
そういえば、1人で行っても返り討ちに会うに違いない。
チャオベエは、小さな知人の家に行く事にした。

チャオベエ 「あ!ホントにガム踏んでるチャオ~~~!ネバネバチャオオォォォ」

チャオベエは、1人で叫んでいた。
平和な時の中、チャオベエは不幸に陥っていた。



・・・・・・2時間後

チャオベエは崖をよじ登っていた。(何
落ちたら100%位の確立で死ぬだろう。それくらい危なかった。
涙が出そうだ。
そして・・・手元が狂ってチャオベエはあえなく落ちていった。

チャオベエ 「そんなぁチャオー!あと5メートルだったのにチャオオオァァォオォォォ!」

叫びながら落ちるチャオベエ。
一緒に落ちる大岩達。
もう終わりだ。あぁぁ。
チャオベエはこんなもの引き受けるんじゃなかったと1人後悔した。
が、大岩のほかに何かが落ちてくる。
どうやらチャオのようだ。
あいつも同じ犠牲者チャオか。
そう思っていたが、

??? 「掴まれ!」

そのチャオは岩の上を飛び跳ねてチャオベエの元へきた。
常人離れした身こなしに、チャオベエはまた唖然としていた。
チャオベエは落下する中、そのチャオの手をガッシリ握った。
その瞬間、そのチャオは岩の上を飛び、崖のすぐ上まで上ってしまった。
今までのチャオの努力はなんだったチャオか!
そう思っていた。

??? 「危なかったな」

チャオベエ 「あ、ありがとチャオ!・・・・ってアレ?」

そのチャオはミズチャオだった。
迷彩柄のバンダナ、深緑の軍服、黒い軍靴。
それはチャオベエの訪ねようとしていたチャオ。

チャオベエ 「大地!」

いきなりの叫び声に、ミズチャオは驚く。
しかし、すぐ理解した。

大地 「チャオベエ!どうしたの!?」
そのチャオは、鋭い眼差しから普通の子供の眼差しに戻った。
彼は小柄で、一見頼りないが、軍人だ。
チャオベエはその大地に訳を話した。

バトンパスです!

このページについて
作者
カオスソーサラ(メガライア)
掲載号
週刊チャオ第300号
ページ番号
3 / 14
この作品について
タイトル
つながれ!リレー小説
初回掲載
週刊チャオ第300号
最終掲載
週刊チャオ第301号&チャオ生誕9周年記念号
連載期間
約8日