~太陽編~第四十七話 新生・太陽の豪剣

ここは大会終了直後の、医療室。

サン「ん・・・・ん・・・・ん・・・!ここは!」

サンは倒れてから初めて、目を覚ます。

ダート「よくやったな。サン!ところで、あの二番目の技はどうやって思いついたんだ?」

サン「なんとなく♪」

ズィード「僕の口癖ぱくるなー!」

みんな、サンを快く迎えてくれた。

ダート「さて、今から大会運営者と、優勝カップが来るぞ。

???「おまたせ!」

扉から入ってきたのは、・・・・・あのスパラだった。

サン「ス・・・・スススススス・・・スパラァ!!なぜここに?」

スパラ「改めて自己紹介だ。大会運営者にして、五年連続スペースバトルトーナメント優勝者、スパラ・ネイ・ライラルだ。」

サンは目を丸くするほど驚いた。

サン「何・・・あ・・・はははは・・・・で?優勝カップは!?」

スパラ「心配せずとも、ここにある。」

スパラは、ひとつのケースからカップを取り出す。

サン「こ・・・これが・・・・」

ズィード「真空闘技の・・・・」

スパラ「優勝カップだ!」

サン「いよっしゃーーーーーー!!!!」

サンはうなり声を上げて喜んだ。なにせ、ダイヤモンドでできた、高級な優勝カップだからだ。

スパラ「もうすぐ・・・・到着するぞ・・・・世界一の刀鍛冶にして、俺の親友。かつて決勝戦であらそった好敵手・・・」

ヴァルサ「ヴァルサ・ネイ・ライラルだ・・・・・」

サン「はぁ!?」

十秒間の沈黙があった後、ヴァルサがはじめて口を開く。

ヴァルサ「俺ら「ネイ・ライラル家」は、先祖代々太陽の子を護ってきた。お前に、第二の究極技を編み出させるために、俺は戦ったんだ。」

サン「じゃ・・・じゃあ・・・・スパラの言う、親友や、刀鍛冶、決勝戦で争ったライバルってのも・・・・」

ヴァルサ「本当のことだ・・・」

サンはまたまた驚いた。

サン「じゃあ・・・なにしにきたんだ?」

ヴァルサ「優勝カップと、陽剣、ギャラクシーを貸せ。剣をうってやる。」

サン「な!?」

ヴァルサが剣を作り始めて数十分。ついに出来上がった。

ヴァルサ「ダイヤモンド製の、陽剛剣、ギャラクシーだ。頑丈さは世界一だぜ。」

ズィード「いいなぁ~!ほしいなぁ~!」

サン「ありがとな!スパラ!ヴァルサ!」

スパラ「最後に、お前らに言うことがある。」

サン「?」

サンは首をかしげる。

スパラ「太陽の子のほかに、月の子がいるはずだ。そいつと戦い、負けたらヴァルサに剣をうたしてやれ。」

サン「なんでだ?」

ヴァルサ「俺がお前の旅についていく。これから先、月の子と会うことになるだろう。そのとき戦うんだ。月の子を護るのも、俺らの仕事だ。」

サン「あ!そうか!」

サンは剣を鞘にしまう。

ダート「さてと、いくぞ。」

ズィード「次、どこいくの♪」

ヴァルサ「ここではちと厄介だ。外で話そう。」

サンたちは、ヴァルサの言うとおり、外へ出る。

スパラ「(旅の無事を祈るぞ・・・・サン・・・・)」

ヴァルサ「俺たちが次行く場所は、ナイトメア・キャッスルだ。月の子が多分、デーモン・キャッスルにいるころだと思うからな。」

サン「じゃあ!ナイトメアキャッスルに向けて出発!」

サンは一番語気楽そうに、走っていく。ズィードが、サンに続く。

ダート「ではヴァルサ、よろしく頼むぞ。」

ヴァルサ「いつまで隠し通すつもりだ?」

ダート「な!?」

ヴァルサ「まぁいい・・・・いくとするか・・・・・」

目指すはナイトメアキャッスル。新たな仲間を共にし、サンの旅は、再び続行される・・・・・

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第133号
ページ番号
90 / 175
この作品について
タイトル
月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第113号
最終掲載
週刊チャオ第145号
連載期間
約7ヵ月27日