~太陽編~第四十六話 究極

サンは、ヴァルサの「ファイナルグレイシア」をくらい、吹っ飛んでいる。このまま落ちれば、サンの場外負けだ。

ヴァルサ「あんな高いところから落ちたら・・いくら太陽の子といえど、耐え切れまい。」

ヴァルサは自信満々だった。

一方、サンはどんどん地上へ向かって落ちていく。

サン「あいつのファイナルグレイシアに対抗するには・・・究極技しかない・・・だが、アルティメット・フレイザーはきかない・・・」

サンが落ちるまで後一分。

ヴァルサ「無駄だ。お前には勝てない。俺の勝ちだ!」

サンが落ちるまであと三十秒。

サン「場外に落ちない方法・・・なにかないか・・・・」

サンが落ちるまであと十秒。

サン「そうだ・・・あの技を使えば・・・」

九、八、七、六、五、四、三・・・

ヴァルサ「なっ!奴から気迫が感じられる!」

二・・・一・・・・

サン「地上に向かって・・・・アルティメット・フレイザー!!」

サンは場外に向かって、アルティメット・フレイザーを放った。するとサンは、場外から会場へと戻り、上手く着地する。

ヴァルサ「あ・・・あの技をくらって平気だと!?」

サン「俺を誰だと思ってんだ・・・・?」

ヴァルサは歯を食いしばる。そして、一気に突っ走っていく。

ヴァルサ「今度こそ決めてやる!」

サン「俺は・・・炎を使う太陽の子・・・・」

ヴァルサはサンに近づいていく。

ヴァルサ「くらえぇぇ!ファイナルグレイシアーーーーーー!!」

輝きを増した光が、サンを覆う!

サン「俺は・・・サン・オブ・フレイアムだぁぁぁぁぁ!!!!」

その瞬間、陽剣、ギャラクシーに炎の弾が何個も作り出される。

ヴァルサ「【あの技】だと!?」

ヴァルサは驚きを隠せなかった。

サン「よし・・・究極技・・・炎こえし炎!アルティメットーーーー!!」

ヴァルサ「ファイナルグレイシアーーー!二連発だあああ!!」

ヴァルサの剣、終縛から、またもや光がサンを覆った。

サン「ヴォライガー!!」

サンの言葉、「アルティメット・ヴォライガー」の言葉と共に、ギャラクシーから炎の隕石、メテオが繰り出される。

ヴァルサのファイナルグレイシアの光は、炎の隕石によって貫かれ、消えてゆく。

ヴァルサ「な・・・な・・・・なにィ!!??」

サン「うぉぉぉぉぉぉ!!!」

サンは走っていき、ヴァルサの目の前で飛ぶ。

ヴァルサ「ファイナル――――――――」

サン「アルティメット―――――――――」

サンの方が早かった。サンは炎の隕石がまとった剣を、縦に振りきった。

ヴァルサ「グレイシ―

サン「ヴォライガー!!」

ギャラクシーから、巨大な隕石と共に、爆炎の炎がまとう!ヴァルサは直撃する。

ヴァルサ「が・・・・ぐ・・・・俺・・・・・が・・・・・ま・・・・け・・・・」

サン「勝ったぜ・・・・・優勝ダァァ!」

ワァァァァァァァァァ!!!!一瞬、会場が大騒ぎになったと思うと、サンがばたりと倒れた。すると、一匹のチャオが、近くへ寄る。

???「よくやったな。サン・・・・」

ダート「あいつ・・・・サンの近くにいるあいつは!」

ダートも、サンのほうへ走っていく。

こうして無事、大会は終了した。・・・・・・

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第133号
ページ番号
89 / 175
この作品について
タイトル
月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第113号
最終掲載
週刊チャオ第145号
連載期間
約7ヵ月27日