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地方裁判所 被告人第二控え室 午後 2:14
カズマ(法廷か・・・久し振りにやるなぁ)
ヤイバ「あ、カズマ君!」
カズマ「あ、ヤイバ。」
ヤイバ「どう?やれそう?」
カズマ「う~ん、微妙かな。でも大丈夫だと思うよ。」
ヤイバ「・・・そう言わないでよ。心臓がバクバクする・・・。」
カズマ「大丈夫だよ!多分。じゃ、宜しくね。」
地方裁判所 第二法廷 同時刻
裁判長「これより、木更津ヤイバの審理を開始します。」
カズマ「弁護側、準備完了しております。」
フット「検察側、もとより・・・。」
カズマ(ほ、本当にフットさんだ・・・)
裁判長「では、冒頭の方を・・・。」
フット「了解した。」
カズマ(冒頭だけでいいのかよ!)
フット「事件はいたって単純だ。被告人は、金に目を眩まして権利書を盗もうとした。そこをきっちり目撃した人物がいる。」
裁判長「ほう、明確ですな。」
フット「では、証人を。」
リム「あ、はい。」
フット「リムさん、職業を。」
リム「えっと、事務所の書院ですけど・・・。」
カズマ(あれ?聞いてないよ?)
裁判長「では、さっそくですが、きっちり目撃した所をはっきりくっきりお願いします。」
リム「はっきりくっきり?」
裁判長「はい。」
リム「はあ・・・。」
リム「事件当日、ちょうど所長の部屋に入ったんです。そこには、昼寝中の所長と、被告人の人が、金庫をいじくってました。権利書を取ったら、被告人の人がそのまま自分の机に隠しました。指紋も付いてるハズですよ。」
異議あり!!
カズマ「リムさん。残念ながら指紋はありませんでした。」
リム「え?」
カズマ「指紋が無い。つまり権利書は取られてない!」
異議あり!!
フット「・・・弁護人。被告はチャオである筈だ。チャオに指紋がある筈など無いっ!」
カズマ「じゃあ、なおさら犯人が分かりませんよ?何故被告人の犯行となったのですか!」
フット「目撃者がいるからであろう!」
カズマ「・・・では、証人に質問をさせていただきます。」
リム「な・・・何ですか?」
カズマ「あなた、被告に気付かれなかったんですか?」
リム「え、えーと、気付かれませんでしたね・・・。」
カズマ「・・・あの所長室はどデカイ扉が1つ。しかも開けたらギィと音がする。・・・気付かれない訳がありません!」
リム「っ!!?」
異議あり!!
フット「ひ、被告が鈍かっただけであろう!」
カズマ「・・・僕も鈍いですが、あのドアが開くときだけは気付きますよ!」
フット「むうぅ・・・・・!」
ギャクサイ 続くでしょ。(略!?)