The Red Line

危険だよ

そう言って、君は止めた

俺は止まれない

走り込んでいくその赤い閃光の走る道を

俺は止まらない

暗殺。走る赤い閃光

そして、いつか俺も体に走らせるのかその閃光を

俺は平和な庭にいた

得体の知らない君の涙の形を映し出す奴ら

水色、黄色、そして君の見えない白

だが、それは俺によって変わったか

どす黒くなるそれ。走るのが速かったそれ

いつしか、それには閃光が入った

そして、血に染まっていく閃光を俺は見ていた

君はそうならずに待っているだろう

俺は悲しくなるそれの悪に満ちた中にある子どもの目を

見て、もう来ることの無いだろう平和を出る

それと君の悲しさを重ね合わせ

俺は止まらない

俺はもう戻らない

そこに平和など何一つ無い不毛の地でも

ダウンタウンでは何もかもがうごめく

俺は便乗をする

煙草を一つ吸う

暫く

最後になるだろうその味をかみしめて

さて、殺りに行こうか

どうせ俺は殺しても逃げることは出来ないだろう

だが、俺の世界は俺の独壇場

俺で始まり俺で終わる

さぁ

終わらせてしまおうか

俺が心に走らせてきたそのレッドラインを

体に刻むために

そして俺は後悔はしないだろう

俺が生きることは罪だけを残すだけ

あの時必死に止めた君の声は

もう俺に届かない


ざ れっど らいん  06 02 12 緑茶オ

この作品について
タイトル
The Red Line
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第204号