~第4話~
THE FIRST ADVENTURE(ザ・ファースト・アドベンチャー)
~チャオはどこからやってきた?~
【ナックルズ族A】「なぁ、今度はどこを攻めるか知ってるか?」
【ナックルズ族B】「え?遠征が終わったばかりなのに、またどっか攻めるのか?」
【ナックルズ族A】「ああ、そうらしい。しかも今度は、謎の宝石がある神殿らしいぞ。
噂では、その宝石には世界を制する力があるとかないとか・・・」
【ナックルズ族B】「マジかよ!あそこには、未知の生き物がいるって噂を聞いた事があるぜ・・・」
【ナックルズ族A】「パチャカマ様のことだ、宝石狙いだろ。
世界を制す、か。神様の怒りに触れなきゃいいんだが。」
【バイス】「まさか・・・・マスターエメラルドの神殿!?」
【レーテ】「知ってるの?」
【バイス】「今は天空にあって、たまにミスティックルーインに落ちてきたりするんだ。」
【ラケルタ】「・・・なんだよそれ。」
【バイス】「マスターエメラルドの力で浮いてるんだけど、力を失うと落ちてくるんだって。
まさか、今は落ちてるのか・・・?行ってみよう!」
【レーテ】「でも、今は昼よ?」
【ラケルタ】「そうだよ、バレたら元も子もないぜ。」
バイスを無理やり引き止める。
結局、夜出発ということになった。
その日の夜。
【ラケルタ】「・・・でも、どっちに行けばいいのか分かるのかよ。」
【バイス】「現代の遺跡の位置と神殿が落ちてくる位置から推測して・・・こっちですね。」
バイスが地図で指差した場所は、今いる茂みからナックルズ族の街を横断しなければならない場所。
【レーテ】「今夜のうちに越えられればいいけど・・・」
【ラケルタ】「とにかく、急げぇっ!」
街中を必死で駆け抜ける。
ある意味、スリル満点だ。
【バイス】「!ナックルズ族!隠れてっ!」
【レーテ】「わあぁっ!!」
慌てて茂みに飛び込む。
【レーテ】「あ、危なかった・・・」
見えなくなったのを確認すると、再び出てきて、走り出す。
【バイス】「あれだ!あそこの道が続いてるはずだ!!」
東の空がうっすらと明るくなり始めた頃、ようやく街から抜ける細い道が見えてきた。
【ラケルタ】「はぁ、はぁ・・・間に合ったな・・・」
街を抜けると、山道が続く。これがまた長い。
【レーテ】「・・・ねぇ、本当にこっちでいいの?」
【バイス】「もう少しで山を抜けられるはずだけど・・・あ!あそこだ!!」
その先には、エメラルドの神殿があった。
中央には大きなマスターエメラルド。
【ラケルタ】「凄いな・・・行ってみるか!」
【レーテ】「ナックルズ族が言っていた『未知の生き物』って、ひょっとしたらチャオだったりして!」
【バイス】「可能性はあります・・・そうしたら大発見ですよ!」
足取りも軽くなる。
小さな川を渡り、草原を少し行くと、その神殿。
【バイス】「果たして、何が待っているんだろう・・・・!!!」
【レーテ】「あ、あれは・・・!!!???」
この続きは、ソニックアドベンチャーDXにて。
ザ・ファースト・アドベンチャー、完
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