1話 チャオの野球とは。

チャオ野球。その名のとおりチャオが独自に作った、野球のことである。
何が違うかというと、それはドームにある。
逆になったチャオの頭の球場。その地面は様々な仕掛けがある。

それは後にして、試合があるので見に行こう。

さて、今からの試合は・・・と。「赤VS青」か。
あ、試合開始だ。

「ザ・チャオベースボーラーズ」1話 チャオな野球とは。

試合が始まった。先攻は青色だ。

一回表
「一番レフト・コウガ選手」
アナウンスとともに出てきた選手、コウガだ。
ピッチャーが一球目を投げる。
コウガはそれを空ぶる。1ストライク。
二球目を投げる。
それも彼は空ぶる。2ストライク。

そして3球目を投げる。
・・・鋭い音がした。
「きたぁ!!2ベースヒット!」

その後、二番は空振り三振になった。

「三番ピッチャー・ポイルド選手」
きた。あの、選手だ。
ポイルドの顔を自分は知っている。自分が甲子園に出ていた時、ゆういつ自分のヒットを打ったやつだ。

そして、ピッチャーが一球目を投げる。
彼は鮮やかにそれ打ち返した。
ワンアウト1・3塁となった。早くもチャンスだ。

しかし、ここで「試合」が動き出した。
何と、4番のブロード選手のバットが90度に曲がった。
そう、これがチャオ野球の醍醐味「チャジメン」だ。
自分たちがチャンスになると、必ずハンデが来る。

「4番レフト・ブロード選手」
ブロードはアクシデントに見舞われて、やや機嫌が悪い。
しかし、無情にもさらなる、アクシデントに見舞われる。

その時、その「アクシデント」が出てきた。
そいつの名は、クロスファイア。
シーズン記録「40戦38勝2引き分け」つまり、負けがない。
そいつがこの選抜試合にやってきた。

ブロードは冷や汗。クロスファイアはにやにやしている。

そして、試合開始。
青チーム監督も認めるその剛速球はブロードを見向きもしない。
あっという間。に三振だった。

5番も相次いで三振となった。

1回裏
そのまさかの「客」はスタジアム内計5万人をわき上がらせた。
しかし、投げる方が良くても、打つ方もがんばらないといけない。

一番は最近盗塁王を達成した「ペケロ」だ。
まずはポイルドが2ストライクまで追いつめた。
だが、ペケロも負けじとファールを打つ。

そして、軍配はペケロに上がったようだ。
その後難なくとうるい。早くもノーアウト2ベースだ。

次は2番「ロンド」だ。そいつが出てきたら「子ども」はまるでヒーロー物の劇を見るかのようにわき上がった。
それは、こいつのバイトのときのたまものでもあった。

「ねえねえ、野球上手いんでしょ?」
ロンドが保育園のバイトでそういわれたのは、高校生の時だった。
「そうだよ」
と、素っ気なく返していた。
が、この言われた言葉で又がんばろうと思ったのも事実だ。

そして、ここまで来た自分の階段。踏み外すわけにはいかない。

ポイルドが鋭いカーブを投げた。
キーーーンという音とともに打球は飛んだ。
しかし、センター正面。アウト。

その後は3番、4番と三振。皆、うなだれた。

2回と三回、4回はどちらも0点だった。

試合が動き出したのは、5回と9回だった。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第139号
ページ番号
3 / 3
この作品について
タイトル
ザ・チャオベースボーラーズ
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第139号