~後編~
次の日。
チャオ1はぐっすりとは眠れなかった。
すぐ病院へ駆け込んだ。
医者に状況を聞く事にした。
病院はどうも苦手だ。この空気も嫌で、障害者の人はみるだけで頭がいたくなる。
チャオ1「先生、どうなんですか??」
あまり期待はしていなかった。なにしろすごい量の血が出たのだ。期待するほうがおかしい。しかし、治るまで時間がかかるというような物かと思っていた。
しかし…そんな簡単な物ではなかった。
医者「非常に申し上げにくいのですが…何か毒がながしこまれているようです。
この毒に対する薬は未だ開発されていません。心臓や肺にも流れてていて…
正常には動けますが…
あと生きられるのは…」
チャオ1は相当ショックを受けた。が、後1年か2年は生きられるだろうと思った。その間に、一緒に遊んで楽しもう、と思っていた。しかし…
医者「生きられるのは、後5日ほどでしょう。」
チャオ「5、5、5、5日!!!???」
非常に短い時間だ。朝昼晩全てマックにしても、15回しか食べられない(どんな基準だ)。
しかし、チャオ2はそんな事全く知らない。意識を失っているのだから。
チャオ2は退院し、(といっても、入院していたわけではないが)チャオ1の家で目を覚ました。
チャオ1は泣いた。泣きにないた。声が枯れるほど泣いたが、チャオ2が目を覚ましたら、涙を拭った。
こうして、余命5日のチャオと暮らす日々が始まった。
続く