第四話(上)
―美術館(内)の入口付近―
ダダダダダダッ
ヒーライター・警備チャオ達は、
凄い顔・・・・・じゃなくて全速力で、F-32方向から走ってきました。
ラフィン「やばいぞ!!このままじゃ、原画が盗まれる!!」
ティッツ「うん。さっきの・・・・・ダーフラワーのワナで、
だいぶ時間を削っちゃったからね。」
チャオリン「もうちょっと急いで行きましょ。」
ヒーライターの三匹は、こんなにも焦っているのに・・・
もう一匹は・・・
チャオスケ「でもさ、盗まれるものは盗まれても良いと思うんだ。
僕はごはんさえ食べれれば・・・・。」
全「チャオスケェェェ」
皆は、チャオスケを鋭く睨めつけ、美術館に響くような声で、
チャオスケの名前を呼びました。
チャオスケ「おりょ?」
全速力で走っている中、皆を焦らせることを言うチャオスケ。
こんなので、ホントにダーフラワーをつかまえる事が・・・・
そして、原画を守る事ができるのでしょうか。
走り行く先は、F-46エリア!!
ダダダダダッ・・・・・
そして、こっちはダーフラワーのチャイヒコ。
―F-46エリア―
チャイヒコ「これが・・・・・チャオ・リザ・・・か・・。」
なんと、もうチャイヒコは、チャオ・リザの原画の前へと来て・・・。
ん?でも今チャイヒコが見ているのは、チャオ・リザではありません。
その原画は・・・・チャイヒコから向かって左・・・・
約10メートル先のところに、ポツンとあるではないですか。
もしや、チャイヒコはチャオ・リザの事を知らないのでは?
と、その時、無線機の向うから・・・・
ピーピー(←無線機の着信音?)
クロ「おい!原画にはたどり着いたか?どうぞ。」
チャイヒコ「おう!たどりついたぜ。これだな。どうぞ!」
違う、違います。
今チャイヒコが見ているのは・・・なんと、
美術館の「案内絵」!!
どう見ても、美術品には見えないのですが・・・・
名前しかしらないチャイヒコにとっては、
最高の美術品に見えてしまったのでしょう。
クロ「じゃあ、早くとっておけ!もうヒーライターのやつらが近くまで来ているからな。」
チャイヒコ「おう!」
ガゴッ
チャイヒコは、その「案内絵」を額ごと外してしまいました。
チャオ・リザの原画ではないと知らずに・・・・。
チャイヒコ「よし!!」
クロ「じゃあ、外で待ってるからな・・・・。早くこいよ!どうぞ。」
チャイヒコ「おう!わかってるぜ!」
チャイヒコ「じゃあ、行くか・・・。どっから出るかな・・・。」
タタタタタッ
そして、チャイヒコは、
どこかに走り去ってしまいました。
美術館の「案内絵」を持って・・・・。