『プロローグ』
白い竜がいた。
森の番人がいた。
みんながいた。
僕もいっしょにいた。
小動物達も。
大動物たちも・・・。
僕はあのころに帰りたいと思ってるのだろうか。
それとも―
「・・・・さ・・・・・・」
だれだろう?バンじゃない。
「・・・・さん・・・・・」
誰だろう。バンドゥルはいなくなってしまった。
「・・・・さん、・・・・」
ラルフィンはどうなったんだろう?それにみんなは・・・。
「フロルさん、朝ですよ!起きてください!」
そうだ。思い出した。
水色のライトカオスは眠りから覚めた。彼の目の前には、ニュートラル・ノーマルのチャオが立っていた。
「御免御免、ちょっと寝ながら考え事をしてたんだ。」ライカ
「・・・普通はそんなことしません。というかできません。」チャオ
「ははは、御免。悪かったな。ライカ」 水色のライカ
「解ってくれれば良いんです。フロルさん。」 ライカ
「解ったからさん付けで呼ぶのはやめてくれ。なんだか恥ずかしい。」フロル
「解った、フロル。だけど、もう時間です。ジィニーさんが待ってます。」 ライカ
「解った。すぐ行く」 フロル
フロルは起きあがって歩いていった。