~第5話 クロンの脱獄作戦~
~あらすじ~
チャオワールド一の極悪チャオを目指すチャオ、クロンとその子分は、
園長先生に捕まり、「チャオ刑務所」なる場所へ連れられてしまいました。
園長先生が言うには、この刑務所を抜け出したものは一人もいないとのこと。
しかし、良いチャオになることが一番嫌いなクロンの口から放たれたセリフは・・・
「俺様がこの刑務所から脱獄した最初の一人になってやるチャオ!」
「親分、あんなこと言っちゃっていいんですか?」
「大丈夫、俺様にはあるアイデアがあるチャオ。」
さすが極悪チャオ、たとえムショの中だろうと悪知恵は尽きません。
「この牢屋の格子はすべて枯れたヤシの木の枝でできているチャオ。つまり、極悪パンチで格子を壊して逃走すればいいチャオ!」
しかし、ムショの中ではそんなことはうまくいきません。
格子に使われている幹は、クロンの極悪パンチが効かないほど硬い幹でした。
「親分、早く逃げ出さないとおら達一生極悪チャオになれないだよ。どうするだ?」
ガイコッツが悲しそうに言いました。
しかし、尽きることを知らないクロンの悪知恵が、またとんでもない事を考え出しました。
「ならば・・・穴を掘って抜け出せばいいチャオ!」
クロンが床に極悪パンチをかますと、たちまち床にヒビが入りました。
もう1発極悪パンチをかますと、床のヒビが割れ、土が見えました。
「よし、ここを掘って脱出するチャオ!」
クロン達3人は順調に穴を掘り進み、ムショの外まで通じる穴を作ろうとしていました。
しかし・・・
「園長先生!クロンが牢屋から脱走しました!」
「な、なんじゃて!?」
園長先生は驚きを隠せない表情でした。
脱獄した者が一人もいないというのに、クロン達3人はまんまと抜け出せたからです。
「くそ・・・こうなったら奴を使うしかないな。諸君、ゲート前にビッグオモチャオを配備しろ!」
クロン達3人はなんとかムショの外まで穴を掘ることに成功しました。しかし・・・
「何だチャオ、あの巨大なオモチャオは!?」
「ふぉっふぉっふぉ。クロン君、よくも脱獄してくれたのう。このビッグオモチャオで踏み潰してくれる!」
つづく