それはキミのための詩
それはキミのための詩
春なのに寒い日を
誰かがまた抱き合いながら暮らしてる
暖かさが欲しい
誰もがそう思っているときに
キミは消えかかっている
画面に映ることが少ないキミは
もう泣くことすらできないのだろう
そう、みんなの声はもう聞こえない
箱にしまってあるか
中古品棚に捨てられたか
どちらにしよ
誰もいないんだ
寂しい苦しい
そんな暗闇から引きずり出してやろう
キミは何のためにここに出てきた
そんなこと誰も知るはずがない
でも
キミを見て確かに
好きになったヒトがいて
守ろうと思ったヒトがいて
春は暖かくなる
いつかきっと
もう一度だけキミを連れて
旅をしてみたい
異国の路地裏で迷子になっても良い
砂漠に酔わされ倒れても良い
進まないと行けない
キミが教えてくれた
儚い命を
抱きしめないと
消えてしまうキミが教えてくれた
どんな風になるか
分からない世界
何が起こってもおかしくない
そんな大地で
難しい理論武装も大切だけど
小さな命
守ろうとすることは間違いじゃない
小さな太陽
庭の日だまり
咲いた向日葵の下に
キミが寝そべっている
そんな日々が来ること
望んでる
だから
もう一度だけキミを連れて
旅をしてみたい
異国の路地裏で迷子になっても良い
砂漠に酔わされ倒れても良い
進まないと行けない
キミが教えてくれた
儚い命を
抱きしめないと
消えてしまうキミが教えてくれた
fin