続き。

静かな住宅街に、サイレンが響きわたる。

【警察】「今、被害者を病院へ運びましたが、既に意識不明の重体。
     とりあえず、殺人未遂として捜査を開始します。」

警察の中から、一人の男が前に出てきた。
【男】「初めまして・・・・いや、お久しぶりです、かな?
    私は少し前までチャオBにいた大阪府警捜査一課、大山正行警部です。
    ハンドルネーム、『未来』と言った方が分かりやすいかな?」
【ストリーム】「み、未来さん!そういえば警察官って言ってましたね・・・」
【未来】「まさかこんな場面で会うとはな。まったく、ツイてないぜ・・・

     で、まず被害者の確認。
     被害者はハンドルネーム「混沌の夜」こと藤堂高雄、20歳で○○大学の学生兼『週刊チャオ』編集長、と。」
【インフェルノ】「ですね。
         江戸時代に伊賀・伊勢を治めていた藤堂家直系の子孫で、ここは京にあった屋敷だそうです。」
【麗】「でも、京都からは少し離れてるわね。」
【未来】「ともかく、現場を見てみましょう。」

現場は客間から台所に入る入口。
台所に向かって、うつぶせになって倒れていた。
その横には、凶器らしき大きな石。

【未来】「午後4時40分頃、被害者は飲み物を取りに行くと言って席を離れ、そのまま帰ってこなかった。
     そして数分後に麗さんがトイレのついでに見に行くと、ここに倒れていた、と。」
【麗】「ええ。」
【EVER DREAM】「ただ、麗はん一人やったからなぁ、アンタがやった可能性も否定できへんで。」
【麗】「そんなっ!?私を疑う訳!!??」
【未来】「いや・・・、現場にはまだ飲み物が用意されていない。
     普通数分もあれば飲み物の準備はできるだろう。
     すると、犯人は外部犯、予め仕掛けておいた可能性が高い。」
【ブループリンセス】「台所にはこの家の住人である混沌の夜さんぐらいしか出入りしないのは分かってますしね。」
【未来】「そういえば・・・被害者の状況は?」

捜査員に聞く。

【捜査員】「はい、頭頂部に鈍器のようなもので殴られたような跡が確認されました。」

【未来】「となると・・・客間の天井に仕掛けが・・・・!!」

そこにいた人が一斉に天井を向いた。
すると、台所に入ると上から石が落ちてくるような仕掛けがなされていた。

【未来】「なるほど。で、この石はどこの石か分かるか?」
【捜査員】「庭の花壇の縁取り石が1つ欠けていますので、それかと思われます。」

【未来】「休憩時間であった30分あればこの仕掛けは十分製作可能・・・
     この中で、外に出てた人は?」
【インフェルノ】「待って下さいよ!外部犯っていう可能性もあるのに、何で俺たちを疑うんですか!?」
【未来】「みんなが集まってた部屋は玄関を入ってすぐ右の部屋。そして犯行当時、玄関以外には全て鍵が掛かっていた。
     外部犯であれば、誰かが気付くだろう?
     みんなには悪いが、この中に犯人がいる可能性が極めて高いんだ。」
【EVER DREAM】「でも、あの休憩時間、みんな外に出とったで?」
【ストリーム】「それに、みんなの行動はバラバラでしたし、広い屋敷のことですから、誰が犯人だなんて分かりませんよ。」

【未来】「そうか・・・
     それじゃあ、今日はもう夜も遅いんで、明日また捜査に来る。みんなもいいかな?」
【インフェルノ】「いいですよ。念のために明日会社を休みにしておいて良かったです。」


警察はそのまま帰って行った。

【EVER DREAM】「ウチらはええとして、インフェルノはんは今夜どないするんや?」
【インフェルノ】「俺は近くのホテルに泊まりますから、大丈夫です。」
【麗】「ならいいわね。」
【ブループリンセス】「あ、あたし、チャオBに報告しておく。」
【ストリーム】「お願いしますね。」
【EVER DREAM】「ブループリンセスはんの卓越した文章力なら安心やわ。」


こうして、最初の夜は静かにふけていった・・・

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※1・・・4代目編集長は現在未定(当然かw)のため伏せます。
     ただし、今年中に引退して4代目に譲るってのは本当ですw
※2・・・ソニアド2でいうダイヤモンドコース。DC版ソニアド1のコースだが、DXにあるのかは当然知りません(笑)

さて、後編は来週!
犯人は果たして誰か!?お楽しみに!!

このページについて
掲載号
週刊チャオ第48号
ページ番号
2 / 2
この作品について
タイトル
『週刊チャオ殺人事件』
作者
ホップスター
初回掲載
週刊チャオ第48号