第1話・・・

ここは、チャオ・ワールド。
たくさんのチャオ達が、みんなで仲良く暮らす世界―――…
ドイツ風の町並みが続く、『ファンタジー・タウン』
ここに、彼等は住んでいた。
のんびりと、ゆったりと―――…

「んぅ…」

オヨギタイプ…どうもハシリ二次進化しているらしい。
大きな白いリボンをつけたチャオが、くるっと寝返りを打った。
噴水ぎわで、ぴちゃぴちゃ水に浸りつつ。
今日はぽかぽか春の午後。まぁ、眠気を誘って当然である。

「シュガー――――――――――!!」
「きゃあぅっ!!」

バシャ―――ン…

「・……………ぷは!」

突然の大声に、驚いたシュガーは噴水に転落した。
オヨギタイプが幸いし、上手く浮き上がってきたが。

「ちょっとぉ! イキナリ起こさないでよ!」
「あはは~、ごめんごめん♪」

水を滴らせて起きあがってくる。
対するチャオは、どうやらオヨギ二次進化のようだった。

「そっちが悪いんだろ…何が『陽気な春の午前』だ」

こっちは、ハシリオヨギ二次進化。
呆れた顔つきで シュガーを見ている。

「朝寝にしては寝すぎだよぉ~、かれこれ5時間ですの」
「もう昼寝になってるよな…」
「う……」

どうもこのシュガー、お昼前に朝寝して、今にいたるらしい。
それは確かにちょっと 寝すぎかもしれない…

「だからって起こすことは…あ、何か用?」
「あーそーぼ♪ だよv」
「……何よそれー」

オヨギ二次進化のチャオは フィアラ。
ハシリオヨギ二次のチャオは シナモン。
彼等はいつも 仲良しだったのですv

しかし…彼等の生活は、これから変わることになる。
そう、たった一つの信号を、受け取ってしまったことによって。

≪ 誰か、私の声を聞いてください―――…お願い―― ≫

☆続く☆

このページについて
掲載号
週刊チャオ第47号
ページ番号
1 / 2
この作品について
タイトル
-守護生命体-
作者
サマーソルト
初回掲載
週刊チャオ第47号
最終掲載
週刊チャオ第48号
連載期間
約8日