チャオは後書きを残さない

――そういやこの作品、SFだよなぁ。事務所の地下室の機械とか、ラリパラの事とか。
そうすると、ミステリーみたいなマネはできないよな。ミステリー好きは読んでないよな。誰も推理とかしてないよな。今さら「SFなんで推理しても仕方ないですよ」とか言えないよな。


なにはともあれ、作者の冬木野です。
最近新しいゲームでも買おうかと思っているのですが、据え置き機の方はやる気の出そうなタイトルは見当たらないし、かといって携帯機は当たりタイトルが全然見当たらないしと頭を悩ませています。レビューを参考にしてみたりもするんですが、やっぱり自分でそのゲームの公式サイトやPVを見て「これだ!」ってものを見つけないと買う気にはなれないもんです。だから人に勧められても買う気はおきないっていう。

さて、本編の話でもしましょうか。
前々回と前回でゼロ達を始めとする「人とチャオと」の面々について、そしてカズマ達を始めとする「銃声が奏でる狂想曲」の面々について触れました。どちらもまだ完全に消化していない話ですけどね。
そうすると必然的に次はユリの話になるなぁと、ある種怠慢な思考でもって次のお話を考えていたわけですが。

 ・・・でも、ユリに消化するべき設定なんてないよなぁ・・・

という感じに、ある種必然的にそんな壁にぶち当たりました。
唯一深く過去を掘り下げていないのでなんでもできそうだとは思いましたが、それはあまりにも手間です。本能が嫌がりました。
じゃあ、どうすればいいんだろ?
自分の過去の作品を(嫌々)眺めて見つけたのは、前回もユリが少しだけ言及した、自分の彼氏が死んでしまった話。
しかし、こいつを料理しても良いものはできそうにない。米と塩じゃおにぎりしか作れねーんだよ、と溜め息を吐き、そこでちょっと発想を変えてみました。

 ・・・魚があれば、寿司が作れるじゃないか・・・

そう思い至った私の行動は実に短絡。米をシャリに変え、魚をさばいておいしいお寿司を……

……なんか話が逸れました。
とにかく「“暗い嵐の夜だった”とか書いても誰も読んでくれないんだよス○ーピー!」と叫んで(ませんけど)、ゆるゆると執筆を始めました。

今回の話も例に漏れずその場の気分と流れと勢いで執筆した為、例に漏れず当初予定していたのとは違う展開が起きました。
しかし、今回ばかりは例に漏れて結末――即ち、ユリが死ぬ展開だけは方針として固まったままでした。いや、大方針をその場のノリでパッと変えてしまう方がおかしいんですけども。
とにかく、ユリが死ぬ事を大前提として執筆されたこの物語。当然こんな結末を迎えてお終いではありません。こいつは第一部です。多分第二部までですけど。なにはともあれまだまだ続きがあるので、ご安心くださいませませ。


そういうわけで、ちょっとした次回予告でも。
次回からは何者かに殺されてしまったユリが、それでも真実を求めるというフザけたストーリーが展開されます。読者の皆々様には、セオリーとかそういうものに目を瞑って粛々とお楽しみください。作者は次回でユリちゃんをようやくそれなりに理想の主人公にできると勝手に楽しみにしています。


では、以上をもって後書きとさせていただきます。
感想はもちろん、本編についての質問があればご自由にどうぞ。答えられる範囲でお答えしたいと思います。何も教えてくれなくても泣かないでください。

このページについて
掲載日
2011年5月27日
ページ番号
12 / 12
この作品について
タイトル
小説事務所 「Repeatを欠けろ」
作者
冬木野(冬きゅん,カズ,ソニカズ)
初回掲載
2011年5月27日