~太陽編~第十二話 光の王復活

ムーンの技を使い、合体究極技を一人で生み出して、ウィースを追い込んだサン。
だが、そのウィースは、龍の珠を使い、回復していく。

サン「ち・・一筋縄じゃいかねえってことか。」

ウィース「闇のシザッド。闇で貴様を切り刻んでやるから、覚悟しろ!」

サン「へ!あいにく、俺はそんなつもりはねえ!」

ウィース「ほざけ!究極高速回転シザーズブレイド!」

空気との摩擦で、雷が生まれる。そして、サンに向かっていく。

ウィース「くらうがいい!」

サン「俺はおめぇに負けるつもりはねえと、言ったはずだぜ!」

ウィース「究極の高速回転弾!」

サンはジャンプしながら向かっていく。摩擦で生み出された雷が、一つの弾となって飛ぶ。

サン「(ち・・・・衝撃波が大きすぎるな・・だが、俺は・・・負けねえ!)いっけええええ!!!!」

その弾は、炎と合成し、一つとなってウィースを吹き飛ばしていく。

ウィース「ぐああああああああ!!!!!」

サン「終わった・・・・」

ラニア「大丈夫か!?」

さっきの衝撃の音を聞いて、ラニアとジルフが駆けつけてくる。

サン「ああ。かったぜ。ん・・・・あれは・・・」

空から、龍の珠の欠片と、光ったものが降ってくる。

ジルフ「王の魂だ。さぁ、サン。身体へ戻せ。」

サン「ああ。」

光はサンの周りをくるくると回り、身体へと戻る。

???「私は・・・・貴方たちが助けてくれたのですね。感謝します。」

ラニア「お前は光の国の王だな。」

セレナ「私はセレナ王。貴方は二十勇者ラニアでしょう。太陽の子サン。それと、二十勇者ジルフ。」

どうやらセレナは、相手の心を読めるらしい。

サン「なんでウィースとか言うやつは、おめえの命を狙ったんだ?」

ジルフ「こらサン。失礼だぞ?」

セレナ「いいですよ。あの方は、私の命ではなく、龍の珠を狙ってたのです。」

それを聞いた途端、サンは疑問に思う。

サン「俺はダート王の命令で龍の珠を集めてたが、なんでなんかの組織っちゅうやつが龍の珠を?」

セレナ「おそらくは、奴等のことでしょう。封印をとこうとしてるのです。過去に八賢者が命を捨てて封印した闇。」

ジルフ「ほう。よく知っているな。」

セレナ「情報通ですから。」

すると、ラニアが分かったような表情で口を開く。

ラニア「つまりだ。龍の珠を持っていれば、月の子様の力を最大限まで引き出せるってことか。」

セレナ「はい。ですが、月の子様はもう記憶を取り戻しているご様子で。」

ジルフ「半分くらいは・・・・・か。」

この三人には話の内容が全て分かっていても、サンには何なのか全く分からなかった。

サン「二十勇者だか八賢者だかムーンだかしらんが、俺の右腕で粉砕してやるぜ!」

セレナ「まさかムーンは右腕でエンペラーを倒しませんでしたよね?」

サン「倒したぜ。」

サンはあっさり言う。他の三人は驚いた表情でサンを見つめる。

つまり、セレナはサンの心をこう呼んだのだ。

「ムーンと同じ右腕」と。

ジルフ「ここまでだとはな。」

ラニア「同じ八賢者を・・・封印されたままで倒すとは・・・・」

セレナ「頭が下がりますね。」

サン「どうだかしらねえが俺が龍の珠を集めてりゃ、OKだろ。」

そして、数々の宝石を貰った後、サンたちはセレナから龍の珠の場所を告げられ、城を後にする。

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第152号
ページ番号
24 / 98
この作品について
タイトル
真・月と太陽の物語
作者
ろっど(ロッド,DoorAurar)
初回掲載
週刊チャオ第147号
最終掲載
週刊チャオ第177号
連載期間
約6ヵ月30日