~月編~第十四話 Dブロック
遂にCブロックが終了した。続いては、Dブロックだ。
「一回戦、スピノVSベロキです!開始!」
スピノ「俺の剣は・・・・・溶岩でできた剣だぞ・・・かなうか?」
ベロキ「フ!俺の槍よりは・・・しょぼい!」
そういうと、ベロキは高く飛び上がる。スピノは防御する姿勢に入り、ベロキはそれを見計らうと、突進していく。
だが、スピノもそれを予測し、見切り、寸での所で避けた。そして、ベロキを蹴り飛ばす。
スピノ「追撃―火流斬!」
剣に、炎が宿る。その炎は、刃を焦がしていくようで、煙が上がるほど熱いらしい。
ベロキ「あちちちちちち・・・・・この、くそったれがぁ!」
スピノ「もう一発・・・・」
ベロキ「させるか!」
ベロキは剣を払いのけ、苦笑いすると、もう一度高く飛び上がる。
先程と同じパターンで、突進していく。
スピノ「同じか。能無し目。」
ベロキ「ちがうな!」
スピノ「なに!?がは!」
スピノは避けたが、地面にぶつかった反動でベロキが返ってきた。そして、吹き飛び、リングアウトしてしまう。
「一回戦、勝者、ベロキ選手!」
会場に歓声が沸き起こると、ムーンは舞台へと上がっていく。同時に、相手、テリッジも会場へ上がる。
「第二回戦、ムーンVSテリッジ!はじめ!」
テリッジ「くっくっく・・・貴様か・・・我が組織のブラックリストNO,1は・・・」
ムーン「ブラックリスト・・・?」
テリッジ「倒せば・・・・一億リングだ!」
とてつもないスピードで、テリッジは走る。だが、ムーンは相手の動きが手に取るように分かり、軽々と避けてしまう。
ムーン「僕を知ってるようだが、生憎だったね。僕は君のようなものに負けない。」
テリッジ「懸賞金・・・意地でも手に入れてやるぞ!」
そういい残すと、相手は又、さっきと同じ行動に出る。これも、軽々と避けられてしまう。
ムーン「そろそろ決めるよ。」
テリッジ「俺のスピードで命中するわけが―」
ムーン「オーバー・ライトニング。」
会場全体に稲妻が響き渡る。それは、龍の唸りという表現を一致するほど、豪快なものだった。
しかも、テリッジは衝撃でリングアウトどころじゃなく、何処かへ飛んでいってしまう。
「勝者、ムーン選手!」
やはり会場に歓声が沸き起こるが、このとき裏側では、事件が発生していた。
ムーンの次と次の試合選手の・・・・暗殺である。
したがって、表向きは事件・・・ではなく、失踪。と言われた。
そして、大会は先へと進む。
「では、Aブロック準決勝、トールドVSスノウ!始めです!」
トールド「速攻で決めるぜ!」
スノウ「遅いですのよ。」
まるで瞬間移動でもしたかのように、トールドは後ろからまわし蹴りを食らった。
さらに、トールドは空中へ蹴り上げられてしまう。
スノウ「確か、間合いに入ると大ダメージと、おっしゃいましたわ。」
トールド「ふ・・・その通り。感謝するぜ・・・・・・
逆アッパーをトールドは構えていたが、スノウは空中で思いっきり踵落しをした。
トールドはやはり、リングアウトだ。
「準決勝、勝者スノウ選手!続いて、準決勝、デルタVSソシュル!はじめ!」
※ 1と4、2と3、という試合の形式で行っている為、こうなります。
デルタ「さぁいくぞ。」
ソシュル「・・・・・・・・・フン。」
デルタから、レーザー砲が発射される。ソシュルは蹴りで返すが、もう一発、レーザー砲が来て、又けりで返した。
デルタ「無駄なことを。」
ソシュル「貴様だ。」
いつの間にか、ソシュルは後ろにいた。だが、レーザー砲を返し続けている。
そう・・・・二人いたのだ。
デルタ「貴様、何者だ・・・?」
ソシュル「暗殺のスペシャリスト。別名:冥界の門番。」
デルタはレーザー砲を放つのをいったんやめ、ソシュルが二人いることを改めて確認する。
デルタ「では、これはどうだ!?」
ソシュル「旋風妖魔剣」
巨大なレーザー砲が、周囲を取り囲む。が、紫に輝いた風が、レーザー砲もろとも、デルタを吹き飛ばす。
「準決勝、勝者―ソシュル選手!」
続く