第一話 『不吉』

小説~神聖なる物語 第一話 『不吉』


帰り道のことだった。四人は別れ、帰宅しようとしていた。
ジュエチャは靴の紐が解けていたので、治そうとしたが、

プツッ

靴の紐が切れてしまった。仕方なく、そのまま帰っていった。
「不吉だ・・・。」


同じくエル

エルも同じく靴の紐が切れてしまい、そのまま帰宅した。
「不吉な・・・。」


時同じく、レッドメア

レッドメアは靴の紐が切れるようなことはなかったが・・・・。

ツルッ

「おわたたたっ!」
バナナの皮をふんでしりもちをついてしまった。

「イテテテテテ・・・。運ワリーなー。俺。」


最後、チャオリン

「今日も疲れたわー。」

ビシャッ
「おお。チャリンちゃん。ゴメンよ。」
なんと、近所のおばあちゃんが水を掛けてきたのだった。
「もう・・・・。それに私はチャオリンよ!」
「すまんのぅ。」

「あー、もうびしょ濡れ。早く帰ろうっと。」


四人が四人とも不吉な目にあったが、それを気にとめている奴はいなかった。


ジュエチャが家に帰った頃、一通のメールが届いた。

「・・・・!!」
ジュエチャが見たメールには、こう書いてあった。

『このメールを13時間以内に、13人に送りなさい。13時間を1秒でもすぎると、異世界に封印されます。 
                ラグエル』

「悪戯メールだな。」
と言って削除してしまった。

続く

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掲載号
週刊チャオ第70号
ページ番号
2 / 24
この作品について
タイトル
神聖なる物語
作者
めんちかぶ~ら(めんちか)
初回掲載
週刊チャオ第69号
最終掲載
週刊チャオ第103号
連載期間
約7ヵ月27日