第一章 ~マール星~ 一話 「5つの影」
シャドウ達は、激戦の末見事にファイナルDNAドラゴンを破り、チャオ星に平和をもたらした。
そのファイナルDNAドラゴン・・・・・・・・・・・・否、ドラクルも、またドラゴンの元に弟子入りし、心を改め修行に励んでいる。
何故修行をしているか、と言うと、「修行をしてみんなの役に立つようになりたい。僕は心も一緒に修行させているんだ。」だそうだ。
そして、マッチョやウィップの兄弟達もアルンの船で島を廻り、チラシを配っている。
「島それぞれ、良いところを伸ばし、悪い所を無くそう。そして、より良い星を目指そう! byマッチョ」
と、書いてあるチラシだ。
マッチョは、シャドウ達がチャオ星に帰ってくるのを信じて、より良くなったチャオ星で歓迎しようと思っているらしい。
マッチョ「ふぅ、チラシ配り終わったぜ・・・・・・・・」
マッチョは、頭島の町の避難所で汗を流して、ぐったりと休んでいる。
其処へ、ウィップを含むウィップの兄弟達がやってきた。
ウィップ「私たちも配り終えましたよ?」
ウィップ達は、それほど疲れてはいない様子でマッチョの側に来た。
アルン(カオス・コントロールを使っただけなんですが・・・・・・・・・まあ、いいですか。)
マッチョ「お疲れさん、これで少しは良くなるかな?」
バスター「そうなる事を祈ってるぜ。」
マッチョ(シャドウ・・・・・・・・俺たちは待ってるぜ。)
マッチョの気持ちは強くなる一方だった。
・・・・・・・・・・マール星にて。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
綺麗な草原に二人のチャオがいる。
黒いチャオと白いチャオだ。
黒いチャオは、白いチャオの後ろに立っている。
白いチャオの前には、小さい墓がある。
???1(白いチャオ)「・・・・・・・・・・」
???2(黒いチャオ)「どうした・・・・・・・・・墓?誰の墓だ。」
???1「ワシの弟・・・・・・・・悪者だった、でもやっぱり少しはこうしてやらんと可哀想じゃろ?」
???2「・・・・・・・・・悪かったな。」
???1「お前は正しい事をしたんだ・・・・・・・気にしないでくれ・・・・・・・・」
悲しそうな雰囲気の中、白いチャオは空を見上げた。
???1「でも、この星が平和になって本当に良かった。」
???2「・・・・・・・・・・へっ、そうだな。」
白いチャオは、空に何かを見つけた。
???1「・・・・・・・ありゃなんだ?」
???2「んあ?」
黒いチャオも空を見上げた。
すると、5つの影のようなものが落ちてくる。
???2「何だありゃ?結構速いスピードで落ちてるな。」
???1「落下地点は此処の辺りくらいじゃな・・・・・・・・・・って、ありゃチャオか!?助けなければ・・・・・・・!」
白いチャオが、色々道具を取り出そうとした。
しかし、黒いチャオはそれを止め、剣を取り出した。
???1「な、何をする気だ!?」
???2「ま、見てろって。」
もの凄い勢いで落下してくる5つのチャオに向かって、黒いチャオが剣を振った。
すると、剣を振った時の風で5つの影の落下スピードは遅くなり、黒いチャオは5つのチャオをタワーのようにキャッチした。
???1「見事だなぁ・・・・・・・・」
???2「気絶してるみたいだぜ?町に連れて行くか。」
???1「そうじゃな。」
続く