第一章~飛翔と暗躍~3 未完成
商店街で不審者(?)を逮捕してから三日。
俺とアスカナは定期報告をするため、被り物団の本部に来ていた。
SHADOWING 第一章~飛翔と暗躍~3
「本部の奴等」
こちらを見下ろすようにそびえたった超高層ビル。屋上が霞んで見えるほどの高さを誇るこのビルが、被り物団の本部である。
屋上に巨大なチャオの銅像が建っており、このビルの名物にもなっている。
シンプルかつ豪華に造形された自動ドアをくぐり、ビルの内部に入った。
まず入り口から入ってすぐ、立っていた警備員のチャオにボディーチェックを受けた。
何かカードのようなものを俺の目の前にかざし、一言。
「チェック。」
まるでコンピュータの合成音声のように感情が無く、無機質な発音だった。